今回紹介するゲームは、『ブライトキングダム オンライン』でオナジミのハイファイブ・エンターテインメントが運営を手がけるMMO RPG『天道オンライン』です。“Oriental Stylish Action Fantasy（直訳すると、「東洋風のイキな空想活劇」てなカンジ）”と名付けらたこのゲームは、中国に古くから伝わる小説『封神演義』をテーマにしたRPG。この物語は日本ではコミックやコーエーから発売されているPS2用のゲームで有名ではないでしょうか。

『天道オンライン』は、このコラムで連載している他のゲームと同じく、会員登録さえ行えば、誰でも無料でプレイすることができる。しかも、『ブライトキングダム オンライン』をプレイしたことがある読者ならば、同じIDを使ってプレイ可能である。ハイファイブ・エンターテイメントのゲームはすべて“Hi5コンテンツID”と呼ばれるアカウントによって管理されているので、ゲームごとにIDを取得する手間が省ける。なかなか良心的なシステムではないでしょうか？　同社のゲームは『天道オンライン』を含めて2タイトルしかないが、今後何本ものゲームが登場する予定なので、早めにHi5コンテンツIDを取っておくとよいかもしれない。

『天道オンライン』のゲーム内容について紹介します。本作をパッと見ると、よくあるMMO RPGにしか見えない。初見の印象では、「雰囲気が多少オリエンタルかなぁ」ってくらい。おそらく読者のみなさんも、画面写真を見ただけではそう感じるんではないでしょうか。

▲よくあるタイプの3DグラフィックMMO RPG。強いて特徴を挙げれば、雰囲気がアジアっぽいなぁ?ってところでしょうか。

でも、「なにかに似てる」という印象は最近のMMO RPGではよくあるコトなので、そんなの気にしないでプレイ開始。『天道オンライン』を初めてプレイすると、キャラクターの作成の前に、ふたつ用意されている国家から、自分がプレイしたい国を選択する画面が表示される。用意されている国は、“周”と“殷”のふたつ。これは小説『封神演義』に登場する国家。物語上では二国間が戦闘状態にあるため、ゲーム内でも同じ設定になっている。そう！本作はプレイヤー同士の対人戦（PvP）が楽しめる、MMO RPGってことなんです。

▲キャラクター作成前に国家の選択。どちらにするか、とっても悩むところ。

ここで国家を選択したら、今後、キャラクターを全消去しない限り、国家の再選択は不可能。もしも友達と一緒に始める場合は、あらかじめ決めておかなければならないので注意！

いずれかの国を選択すると、いよいよキャラクターの作成画面へ移る。初めに選択できるキャラクターの職業は、攻撃力に優れた“刺客”と、防御力に特化した“戦士”、遠距離魔法攻撃が可能な“術士”の3種類。初めはたった3種類だけど、キャラクターのレベルが10に達すると、それぞれ2種類用意されている上位職に就けるシステムだ。
キャラクターはレベルが上がるごとに、ポイントをひとつもらえる。このポイントを消費するとスキルを習得でき、戦闘や回復などで使える技を覚えられる。もちろん、スキルの種類は職業によって異なっており、取得方法もプレイヤーの自由。そのため、同じ刺客でも近接攻撃特化型や遠距離攻撃特化型が作れるってワケ。
選択できる職業が6種類というのは他のゲームに比べると少ない印象を受けたが、同じ職種でもまったく同じステータスのキャラクターは生まれにくいため、初めから多量の職業が用意されているゲームよりも悩みの種が少なくていいのかもしれない。

▲3種類の職業からひとつを選択。キャラクターは4つまで作成可能なので、初期職業3種類はすべて作成可能。転職後に就ける上位職も左側に表示される。

スキルの種類も実に明快で、習得前にどんなスキルかの説明を読むことができる。種類もそれほど多くないので、こちらも悩むことなく選択できる。開発元は韓国のゲームだけど、完全に日本語化されているので、すべての文章は日本語で読むことができた。ローカライズのレベルは非常に高い！

キャラクターを作成して、実際にプレイしてみた。選択した職業は、公式サイトのトップにある刺客をチョイス。この職業は攻撃力は高いが防御力に難アリという特徴らしい。
ゲームが始まると城の中にキャラクターが表示され、初めの“任務（クエストのこと）”を受けられる。近くにいるNPCから基本的な操作を教わって、任務内容の犬を退治に行くことになる。犬は城の外にいるらしい。さっそく出かけてみた。
移動方法は画面内で移動したい方向をマウスでクリックする他、キーボードでも操作可能。マウスボタンを押しっぱなしにすると、その方向へ延々と移動できるのがうれしい。昼も夜もプレイしたが、ラグはほとんど感じられなかった。とても快適に操作できる。城門から外へ出ると、隣のエリアへ移動する。エリア間の移動は別画面が表示され、どの地域へ移動するかを選択可能。

隣のエリアへ出ると、そこにはモンスターがうじゃうじゃいる。これらを倒して経験値を稼ぐと、キャラクターが育ってゆく。戦闘方法は、基本的にはオートでできる。マウスをダブルクリックすると戦闘が始まり、ショートカットバーに登録したスキルを発動させたいときは、バーを右クリックか、対応している数字キーを押すだけなので、とっても簡単。戦闘方法は職業によって異なるが、刺客はひたすら接近戦。モンスターに近づいて殴りかかり、定期的にスキルを発動。任務をこなしながら狩りを続けていると、レベル10に達した。

▲初めは2種類のスキルを持っている。普通に殴るよりも大ダメージを与えられる。レベル10になるまでひたすら戦う！

レベル10になると伝書鳩が飛んできて、新たな任務を受けたことを伝えられる。この任務が上位職に就くためのクエストだ。ネタバレになるので詳細は控えるが、とても簡単な任務だった。3種類の職業すべてをプレイしたが、どれも同じ任務で、なおかつどの職業でも難なくこなせる低い難易度。 任務を完了すると、晴れて上位職に就ける。前述したとおり、上位職はふたつ用意されているので、NPCとの会話中に選択することになる。一度選択すると再選択不可能なので慎重に！

上位職になると選択できるスキルの数が大幅に増える。ココからが『天道オンライン』のスタートと言ってもいいだろう。限られたスキルポイントをどのように割り振るかによって、プレイヤーごとにキャラクターの特性が変わってくる。
新しいスキルを習得すると、戦闘中に使える技が増え、より強力な敵とも渡り合えるだろう。

▲上位職に就くとスキルツリーが大幅に強化される。どのスキルを特化させるか、よーく考えて覚えていこう。

スキルは再使用までに必要な時間（ディレイ）が決められているので、短時間に大ダメージを与えたい場合は、複数のスキルを連携して使う必要がある。この“コンボ”を考えるのも本作の楽しみのひとつ。覚えたスキルをどのような順番で使うかによって、戦い方が異なってくる。テンポよく数字キーをポンポンと押す戦闘は、慣れるとキモチいいものだ。

筆者はまだ体験していないけれど、対人戦においても同じ要領だろう。キャラクターのレベルが上がって対人戦のエリアに行けるようになったら、白熱した戦いが楽しめるんじゃないだろうか。まだプレイヤー人口が少ないのでパーティープレイをしにくい難点があるが、対戦好きな読者は一度プレイしてみてはいかが？　特別なアイテムを購入しないかぎりは無料で遊べるしね!!

▲いつか対人戦に出陣できる日を夢見てがんばって戦う！　なかなかレベルが上がらないのが歯がゆい。