今回紹介するのは注目のMMORPG『パーフェクト ワールド -完美世界-（以下、パーフェクトワールド）』。本作は中国で開発された本格MMORPG。本国では“北京完美時空網絡技術有限公司”が運営を行なっているが、日本国内ではC＆Cメディアが担当する。パーフェクトワールド最大の魅力は、なんと言っても美しいグラフィック。タイトルに“完美世界”とついている通り、キャラクターや風景などの絵がとってもキレイ。もちろん、ゲームの内容もきちんとしたMMORPGで、遊び応えもばっちり。

▲草原や山岳地帯、大河など、さまざまな風景がとても美しいパーフェクトワールドの世界。

パーフェクトワールドでプレイヤーが選べる種族は“人間”と“エルフ”、“妖族”の3種類。それぞれ二種類の職業が用意されているので、職業は全6種類となる。人間は戦士か魔導師から選べ、エルフは弓使いか精霊師、妖族は妖獣か妖精となっている。

戦士や弓使い、魔導師といった職業は既存のMMORPGによくあるタイプの職業なので想像できるだろうが、妖獣と 妖精は珍しい。

妖獣とは、動物の姿をした体力に優れた接近戦重視の戦士といった感じ。ユニークなのはその容姿で、なんと動物の格好をしている。動物の種類はパンダとライオン、トラ、オオカミの4種類。どれにするかはキャラクターメイキング時に選べる。どの動物を選んでもちゃんと二足歩行で歩くので、一見すると遊園地などにいる“きぐるみ”のように見えなくもない。動物によって強さが変わるということはないのでご心配なく。

▲パンダの格好をした妖獣。かわいいはずのパンダが、極太の棍棒を手に持って戦う。

もうひとつの妖精は、モンスターをテイミング（飼いならすこと）してペットにできる魔法使い系職業。テイミングできるモンスターは種類が限られているが、かなり多くの種類をペット化できる。妖精の容姿は半分人間で半分動物といった感じ。妖精は女性のキャラクターしか就けないのだが、その体にネコやウサギ、キツネなどの耳と尻尾がくっついている。これらの耳と尻尾はコスチュームアイテムではないので、取り外すことはできない。

▲妖精はモンスターをペットを使うほか、自分自身もキツネの姿に変身可能。

前置きがヒジョーに長くなってしまったがゲームを開始。「ではさっそく遊んでみようかね」とゲームを起動し、MMORPGお決まりの儀式“キャラクターメイキング”をスタート。軽い気持ちで初めてみたんだけど、いきなりビックリ！このゲーム、キャラクターの顔を実に細かく設定できるんですよ。キャラクターメイキング中に設定できるパラメーターの数は、なんと100種類以上もあるんだとか。あらかじめいくつかのプリセットキャラクターが用意されているので、懲りたくないプレイヤーはソレを選んだら1分でキャラクターが完成するけど、すべてのパラメーターをいじったら何十分でも凝れる内容。髪の色や眼の色はもちろん、左右の眼のバランスを別々に設定できたり、口角を上下させることだってできちゃう。超美形キャラはもちろん、目玉がギョロッとした化け物顔のキャラクターだって作れる。慣れない内は設定している最中に顔がぐちゃぐちゃになってしまうコトも多々あったが、なににせよユーザーが自由にカスタマイズできるのはうれしいね。

▲顔のカスタマイズはとても細かく設定可能。凝り出したらキリがない。しかし、幼獣を選択した場合は設定項目は少なく、体系をいじる程度。

納得がいくまでキャラクターメイキングに凝ったら、いよいよ冒険開始。ゲームのシステムは既存のMMORPGと同じで、一定量の経験値を貯めるとキャラクターがレベルアップする仕組み。モンスターとの戦闘は、普通に武器で殴るほかに、MPを消費させて魔法や技などのスキルを使って戦う。本作ならではのパラメーターとして、“元気”というものがある。これは戦闘を行なえば徐々に溜まっていき、溜めた元気は一部のスキルを発動させるときに使用する。

ゲームが始まるとすぐに、近くにいるNPCからクエストをもらえる。クエストの内容はとても簡単で、「周辺にいるモンスターを一定数倒してこい」といった内容。いわゆるチュートリアル的なクエストなので、誰でも難なくクリアーできるだろう。このクエストを攻略すると、次に向かうべきNPCを紹介してくれる。クエストウインドーを開いて目的のクエストをクリックすると、いまから向かうべきNPCがいる方角を矢印で示してくれる。矢印は常に画面上に現れているので親切。また、クエストウインドーにはストーリーの詳細や、NPCの座標も記されているのでとてもわかりやすかった。ただし、たまに翻訳がイマイチなクエストがあるので、Wikiなどの情報サイトを見ながらプレイするとスムーズに遊べてグッド！

▲クエストウインドーには行なうべき内容と進行状況が記されている。“表示”ボタンをクリックしておくと、ウインドーを閉じても画面上に状況が表示されて便利。

クエストをこなしながらキャラクターを育てていくと、次々と新しいエリアへ向かうようになる。パーフェクトワールドにはマップ機能が付いているため、わからなくなったらいつでも“Mキー”を押せば参照できる。このマップにはまだ訪れていない土地も表示されているので、プレイ直後にパーフェクトワールドの全世界図を確認しておける。また、このマップ画面は一段階だけ拡大もできるため、詳細地図も見られて便利。ワタクシは極度な方向音痴なので、とっても助かる機能だと感じた。

▲パーフェクトワールドの全体マップ。マップ上にはプレイヤーが自由にメモを書ける。クエストを受けたNPCなどの位置を記しておこう。

本作のマップで特筆すべきは地形の高低差。フィールドの至るところに高い山脈がそびえ立っている。通常のMMORPGであればそれらの山は歩いて登るのだが、パーフェクトワールドは異なる。なんと、すべてのキャラクターは飛行スキルを習得でき、どんなに高い山でも飛んで行けるのだ。エルフ族はレベル1から空を飛ぶことができるが、それ以外の種族はレベル30で受けるクエストをこなすと飛ぶことが可能になる。飛行中もキャラクターの操作ができるため、自由自在に空中旅行を楽しめる。キレイな風景を見ながらふわふわと空の旅を楽しめるのは、パーフェクトワールドならではの魅力だ。ただし、空中にも凶悪なモンスターがいるので、いきなり危険地帯に行くと倒されてしまうので注意！

▲エルフ族ならレベル1でも空を飛べる。移動速度は遅いが、新鮮な気持ちになれるので一度は試してほしい。

初めはモンスターと戦っているだけで経験値が溜まっていくが、レベルが上がるにつれて経験値バーの伸びが体感できなくなってくる……。遊んでいる内に気づいたんだけど、どうやらこのゲーム、クエストを解きながら進めるMMORPGのようだ。クエストをクリアーすれば一度に大量の経験値が入り、比較的簡単にレベルアップできる。このことがわかってからはクエストに集中するようになり、わりとスグにLv20以上まで育ってくれた。

キャラクターのレベルが上がると、体力や力、霊力などを上げるためのポイントを5ポイントだけもらえる。このポイントはプレイヤーが自由に割り振ってキャラクターの身体能力を高めてゆく。ステータスの上げ方によって、装備できる武器や防具が異なってくるため、割り振る前にショップのアイテムを見ておくといいようだ。

また、キャラクターがレベルアップすると新しいスキルも習得できる場合がある。スキルはそれぞれの職業のNPCから習得できる。習得には“SP”と呼ばれるポイントとお金が必要。実装されているすべてのスキルを習得するのはポイントが足りないから、スキルツリーを見ながら自分のキャラクターをどのように育てるか、よーく考えながら覚えさせるとよい。ちなみに、スキルツリーはスキルウインドーの“スキルツリー”をクリックすると確認できる。いちいちNPCまで戻る必要はない。

▲スキルツリーは職業によって異なる。どのスキルを重点的に覚えるかはプレイヤー次第。

レベル10程度までならひとりでも普通に遊べるが、徐々にクエストをこなすのがタイヘンになってくる。職業によってはひとりでもできないことはないが、できれば大勢で行なったほうがらくちん。クエストの標的であるモンスターは大勢のプレイヤーが狙っているので、もしも狩場が混み合っていたら、他のプレイヤーに声をかけてパーティーに入れてもらったほうがよい。クエストの目標が20匹のモンスターを倒す必要がある場合、ふたりで行なえばひとり10匹で済む。もっと大人数で取り掛かれば、ものの数分で終了させられる。前述したとおり、モンスターを倒したときに得られる経験値は微量なので、クエストのクリアーを最優先したほうがよさそうだ。

そして、もしも気の合う仲間が見つかったら、ギルドに入るなり作るなりして、コミュニティーに参加したほうがいいだろう。クエストの種類によっては大人数で取り掛からないと絶対にクリアーできないものも出てくるので、早い段階で友達を増やしておけば、どんなクエストも怖くないだろう。それに、せっかくのMMO RPGだからひとりで遊ぶよりもみんなと遊んだほうが楽しいしね！

▲クエストを受けるNPCの周囲には、似たようなレベル帯のプレイヤーがたくさん。気が合いそうならいっしょに遊んでみては？

最近のMMORPGになくてはならない要素のひとつ“アイテム生産”。もちろんパーフェクトワールドにも実装されている。本作で習得できる生産スキルは全部で4種類。人気のスキルは、武器を作れる“鍛冶屋マスター”と防具アイテムを作れる“裁縫師マスター”。

生産スキルはアイテムを作り続けると上位レベルのスキルを習得できるようになる。アイテムを作るには、フィールド上に点在する素材とモンスターが落とすアイテムが必要。初めの内は素材を比較的簡単に入手できるので生産しやすいが、スキルが上がるにつれて素材収集がタイヘンになってくる。なにからなにまでひとりでこなすのは骨が折れるから、友達と分担して生産したほうがよさそうだ。

苦労して作ったアイテムには、生産者の名前が刻まれている。アイテムの情報を見れば誰が作ったのかは一目瞭然。また、まれに通常のアイテムよりも性能が高いアイテムができる場合があるのもおもしろい。もしも良品が完成したら、自分で使うのもよし、露店に出して販売するもよし。パーフェクトワールドの世界にはゲーム内にオークションがあるので、そこに出品してひと儲けしてみるのもいいだろう。

▲定期的にGMによるイベントが開催されている。掲載した写真は中央の都市に強力なモンスターが攻めて来るイベント。大勢のプレイヤーが立ち向かっていった。

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