プレイヤーの分身となるキャラ作成では性別や容姿、所属国、職業を選択する。職業は冒険家、商人、軍人の3系統があり、それぞれに得意技能や受けられるクエストが異なるのだ。冒険家は未知の生物や遺跡、財宝などを発見できる職業で、航海術やあらゆる危機のなかを生き延びる術を備えている。商人は各都市の交易品を扱うプロで、価格の目利きや多くの資産を得やすい特徴を持つ。軍人は戦闘の専門家で、船同士の海戦や陸上戦で無類の強さを発揮する。系統ごとにプレイスタイルが異なるので、自分に合った職業をチョイスしよう。キャラ作成後は、選択職業の見習いとしてスタートする。プレイを通じて経験を積んでいき、プロフェッショナルを目指すのだ。キャラ作成が終わると所属国の本拠地へと転送され、懇切丁寧なチュートリアルが表示される。チュートリアルに従っていくことで、基本操作や序盤のプレイ方法を身につけられるのだ。

クエストは職業系統によって内容がまったく異なる。冒険系は遺跡や美術品などの発見、商人系は交易品の確保や配達、軍人系は海賊や敵対船籍の討伐など、多種多様な依頼を用意しているのだ。本作では条件を達成すれば他業種への転職が可能なため、趣の異なるクエストを楽しめる。つまり、ひと粒で3度おいしい世界を満喫できちゃうというワケ。
ここではヴェネツィア所属の冒険家見習いでプレイした場合のクエストの進め方を紹介する。クエストは自分が就いている職業のギルドで受けられる。プレイ開始初期は、本拠地にある各種サービスを把握したり、有名人NPCの場所を巡る初期クエストをこなそう。クエストを通じて基本情報を身につけられるぞ。初期クエストで基礎知識を叩き込んだら本格的な冒険クエストに挑戦。今回請け負ったのは、ラグーザにあるステンドグラスの調査。まずはヴェネツィア教会の司祭から情報を得て、ラグーザの教会を目指す。近所とはいえ、初の船出なので操船テクニックの練習も兼ねて出発しよう。冒険家見習いは、航行スピードアップや現在地を確認しやすいスキルを持っているので、商人や軍人に比べて航海術に秀でているのだ。ラグーザに到着し、教会の書物台を調べるとステンドグラスのありかが得られる。祭壇裏を探索するとステンドグラスを発見！　見事クエスト達成となる。最後にヴェネツィアのギルドに戻り、達成内容を報告して報酬を受け取ろう。数多くの依頼をこなすうちに、さらに難解な依頼やとんでもないお宝を見つけるクエストにも挑戦できるハズだ。

冒険家のクエストは各都市を行き来するものが多い。都市ごとには異なる交易品を扱っているので、クエストのついでに購入して別の都市で売却益を得ると効率的だ。ちなみに商人は交易品の相場を見られるスキルを持っているので、"安く買って高く売る"商売の鉄則を実行しやすい。また、洋上では海賊NPCの船も登場する。大航海時代は、多くの航海者を生み出すと同時に、彼らを襲う海賊も多く現われた危険な時代なのだ。洋上で戦いを仕掛けられると海戦になる。船に備えられている大砲か、接舷状態での白兵戦で相手を打ち負かせば勝利。冒険家の船は戦闘用に作られていないため、海戦では若干分が悪い。時間をかけて戦うより、早々に戦線離脱した方が良いこともあるぞ。余談だけど、海戦はやっぱり軍人職のプレイヤーがかなり有利。攻撃系スキルに恵まれているので、ワンランク上の敵を相手にしても引けを取らない強さなのだ。
ステンドグラスのクエストを達成すると、報酬として"冒険者ギルド登録証"をもらえる。これは晴れて見習いを卒業できる証で、専門職業に転職できるアイテム。転職条件をクリアーすれば、探検家や生物学者などに就けるぞ。お好みの専門職に転職したら、一人前の冒険家としてさらなる高みを目指すべし！

上記で紹介したのは、本作のほんのほんの触り程度に過ぎない。しかも、去る8月30日には、初の拡張パック『La Frontera』が導入されたばかり。これまでも遊び応え十分だった大航海ワールドが、文字どおりさらに拡張されたのだ。『La Frontera』では、新たな海域が追加されたほか、冒険による発見物を使ったカードバトルやパーツ単位で好みの船を造れる造船システム、航海者個人が持てる部屋など、ボリューム満点の新要素が加わっている。これから新規参入するプレイヤーにとっては、この上ないタイミングなのだ。これまで興味はあるけど参加できずにいたヒトや、MMORPGをまだ遊んだことのないヒトは今が好機。ロマン溢れる大航海時代の航海者として、その一歩を踏み出そう！