ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ55:テレビゲームの映画化について
2006年7月8日から、映画『サイレントヒル』が全国でロードショー公開されるそうで。みなさんご存じのとおり、この映画はコナミから発売されているホラーアドベンチャーゲーム、『サイレントヒル』シリーズの映画版。
というかですね、ここ最近、ゲームの映画化って多いなあって思うんですよ。ちなみに、すでに公開されたもので言うと、ちょっと古くは、『ファイナルファンタジー』(2001年)でしょ、それから『バイオハザード』(2002年)でしょ、あと『トゥームレイダー2』(2003年)などなど。また、ここ最近では『サイレン』(2006年)や、『DOOM』(2006年)なんかも公開されましたよねえ。
さらにですよ、今後公開予定のものには、『おいでよ どうぶつの森』(2006年12月公開予定)でしょ、『HALO(ヘイロー)』(2007年夏公開予定)でしょ、それと『DEAD OR ALIVE』(公開年未定)なんかもあって……さらに、あくまでも噂ですけれども、『メタルギア ソリッド』シリーズのハリウッド映画化なんて話もあったり。
で、ハリウッドといえばですよ、映画『サイレン』のハリウッド映画化の予定もあるらしく、なんと監督はサム・ライミ(『死霊のはらわた』シリーズをはじめ、最近では『スパイダーマン』や『THE JUON/呪怨』などを手掛けた監督)になるとかならないとか。
いやー、ほんとにゲームの映画化ラッシュですよ。そういえば、さかのぼること1990年代にも、ゲームの映画化ブームなんてのがありまして、『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(1993年)や、『ストリートファイター』(1994年)、『モータルコンバット』(1995年)などの作品が公開されましたけど、正直その出来は、「う?ん……」というカンジのものが多かった記憶が……。
でもまあ、ゲームって昔に比べてすごく映画化しやすいコンテンツになってきているんだなあ、と思うんですよね。ほら、いまのゲームってCGをバリバリに使ってますし、その映像表現や演出も映画並みですから。
そういう意味では、ゲームのCGであっても、映画のCG であっても、同じCGを作り上げるんだから、その作業自体はほとんど変わらないし、CGの制作環境という点だけに限って言えば、ゲームも映画も隔たりがほとんどないと言ってもいいのかも。
ま、今後もいろんなゲームが映画化された作品が増えていくことと思うんですけど、ゲームをあまりやらない人たちに、ゲームの名前や魅力などを知ってもらううえではすごくいいことだと思うんですよね。
でも、「う?ん……」という出来だけは勘弁してほしいですけどねえ。
(C)SilentHill DCP Inc. / Davis Production SH S.A.R.L
(C)2001 FFFP
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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