ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ50:ニンテンドーDSのタッチパネル機能について
いやはや、このコラムも今回で50回目を迎えました。毎週、楽しみにしてくれているみなさん、ホントありがとうございます。
で、今回は、ゲームをプレイしていてちょっと気になった話を……。ニンテンドーDSのタッチパネル機能ってあるじゃないですか。あれ、すごく遊びの幅を広げてくれる画期的な機能だと思うんですよ。
画面上のモノを直接触ったり、叩いたり、こすったりできるのはもちろん、平仮名やアルファベットなど文字を書く(入力する)こともできる。さらには自由自在に絵も描くこともできちゃう。いままでのゲーム機では"ボタンを押す"という行為のみで、それらのアクションを上手に表現していたんですよね。しかし、ニンテンドーDSのタッチパネル機能によって、そのアクションをよりダイレクトに味わえるようになった。さらには、いままでのゲーム機では、不可能だった新たな遊びも可能になったんですよね。
でね、最近、そのタッチパネル機能を「ムダに使ってる」と思わせる作品が多いなあと。たとえば、タッチパネル機能をただ単にコマンド選択のためだけに使っていたり、また、「これは絶対十字ボタンのほうが操作しやすいだろ」、っていうものに関してもタッチパネル機能が使われていたり。なんだか無理に使っていて、遊びずらくなっている作品もあるんですよね。
そういえば、スーパーファミコンで回転・拡大・縮小機能が使えるようになって、やたらめったらゲームタイトルやメーカーロゴを回転させてみたり拡大させてみたりと、ゲーム機の機能のムダ使いをしていたころと似てるなあと。
新しい機能を試してみたい、使ってみたい、という気持ちもわからないわけでもないんですが、それが遊びとして楽しいかどうか、気持ちいいかどうか、操作しやすいかどうかが重要だと思うんですよね。なので無理に使う必要性はまったくないのでは……と。十字ボタンで代用できる、あるいは十字ボタンのほうが操作しやすいアクションならば、十字ボタンを使うべきだと思うし。
で、最近、「これは、タッチパネル機能を上手に使ったニンテンドーDSならではのゲームだなあ」と思ったのが、『ネコソギトルネード』というシューティングゲーム。全国のDSステーションで入手(無料ダウンロード)することができる、任天堂ゲームセミナー受講生の作品なんですが、これは面白かったなあ。もうすでに配信が終了しているのは残念ですけど。こういう楽しい作品が、さらに今後増えるのを期待したいです。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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