ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ120:名作シューティングゲーム『Rez』がHDになって復活!
おお、やった〜! あの『Rez』がXbox LIVEアーケードで復活ですよ。
『Rez』は、音楽と映像が融合したシューティングゲーム。敵を"撃つ"ことで音楽を奏でることができ、そのサウンドとワイヤーフレームで描かれた独特のグラフィックとが相まって、いわゆるトランス感覚が味わえるできる、とても斬新な作品。
2001年にドリームキャスト版&プレイステーション2版が発売されたので、過去にプレイした人も多いはず。
今回リメイクとなるXbox LIVEアーケード版では、映像がハイデフになりより鮮明なグラフィックエフェクトを堪能できるのはもちろん、さらに"16:9"のワイド画面による没入感や、5.1チャンネルサラウンドがもたらすサウンドがよりトランス感をアップさせているんだとか。
プレイステーション2版では、どっぷりハマったボクですが、あの心地よさがさらにパワーアップして楽しめるなんて非常に楽しみ。
『Rez』は、そのゲーム性&コンセプトはもちろんですが、国内外のさまざまなアーティストがBGMを提供しているのもウリのひとつ。たとえば世界的にも有名な日本のテクノアーティストKen Ishii 、イギリス生まれのニュースクールブレイクスの貴公子Adam Freeland、さらにUKヒップホップシーンの雄coldcut & Tim Bran、ドイツの音響派テクノグループovalなどが参加。そういう意味では、クラブミュージックファンにもたまらない作品となっています。
ちなみに2002年には『Rez』のサウンドトラックCD、『"Rez"-Gamer's Guide to... 』が発売されていますので、ゲームをプレイしてBGMが気に入ったらこちらもチェック。余談ですがこのCDのライナーノーツ(CDのなかに入っているブックレットの原稿)はボクが手掛けています〜。
音楽と映像が融合された、そのまったく新しい『Rez』の世界感は、見る人、プレイする人によって表現方法はさまざまに変化します。
ボクも初めてこの作品を見たときは、カッコイイシューティングゲームだなあ、なんて単純に思っていたのですが、見るのとプレイしてみるのとは大違い! 実際触れてみるとゲームのようで楽器のようで、そのうえとても気持ちが良くて……なんとも表現しにくい感覚に陥ったほど。
ぜひ、そんな体験をみなさんも味わってみてくださいな。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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