お店や施設の住人のお話　〇ぺりこ＆ぺりみ４〇

〇ぺりこ＆ぺりみ〇
エピソード４「職場恋愛の行方は？」

【１話】
ぺりこ：はぁ……
ぺりおさん…
わたし、こんなに努力してるのに…
どうして気づいてくれないのかしら？
羽毛をピンとのばしたり、くちばしを毎日キレイにみがいたり…
あら、ヤダ!
わたしったら仕事中に一体、何を言ってるのかしら

ぺりみ：フゥー……
いや、ホント最近、げんなりするコトが多いワ
ったく、ぺりおのヤツ… 調子に乗ってんじゃないワヨー!!


【２話】
ぺりこ：はぁ……
いつまで経ってもぺりおさん…気づいてくれないんです
わたしがもうちょっと積極的にならないといけないんでしょうけど、
で、でも… 勇気が出なくって…
こんな時、姉さんなら物怖じしないで、何でも言ってのけるのに…

ぺりみ：はぁー……
ふとした拍子に村長さんに言っちゃったのヨ…
「もう歳ですね」って
あの人には聞こえなかったみたいで正直助かったけど、
聞こえてたら…
フーッ!
危うくクビになるとこだったワ
物事の本質、ズバッと言い過ぎんのも考えもんよね…


【３話】
ぺりこ：はぁ……
わたしがこんなに想っているのにぺりおさんってば…
もしかして…
もしかしてぺりおさん、誰か好きな人でもいるのかしら…
そんなまさか…

ぺりみ：むーっ……
最近、仕事してるとどうも視線が気になってさ…
あ!
別にアンタの事とかじゃないから安心してヨ
窓の外ヨ…
外からこっそり誰かが見てる気がしてならないの…
気のせいだったらいいんだけど、もしもアイツだったら…!
あーっ、ヤダヤダ!
考えたくもないワ!!（いや、もうマジで!）


【４話】
ぺりこ：……
最近、ぺりおさんに好きな人がいないかどうか、
カレの素振りを観察していたんですけど、
もしかしてぺりおさんの好きな人って、
もしかして…もしかして…
あーっ!
ダメよ、わたしったら!
根拠もないのにまたそうやって決めつけて!
勇気を出して、ぺりおさんから直接確認してみないと!

ぺりみ：……
こないだ夜中になんか視線を感じてさー、
オフィスの窓からふと外を見てみたのよね
そしたらなんか白いモノがサッとかくれたのヨ…
アイツ… あれは絶対アイツに決まってるワ…!


【５話】
ぺりこ：うーん……
今日こそ勇気を出して、ぺりおさんに聞いてみようとしたんです
今、好きな人がいるのかどうか…
でも、ぺりおさんの顔を見てわたし…
言いかけたコトバを思わず飲み込んじゃいました!
だって、ぺりおさんのほっぺたに…
真っ赤なビンタの跡があったんですもの!
よっぽどキョーレツにビンタされないとあんな風にならないです!
今はカレの事…そっとしておいてあげるのが一番ですよね

ぺりみ：クッ……
いや、こないだの件でさ、ぺりおのヤツをちょっと問い詰めてみたワケよ
役場の外から窓越しにいつもじーっと見てるだろ？
って
そしたらさ…ぺりおのヤツ、なんて言ったと思う？
ウン、ぺりみさんにアブナイ事が起こらないように見張ってあげてるんだ、
って!
アタシ、思わずアイツの頬にキツイの一発、お見舞いしちゃったワヨ!
一番アブナイのは自分だろ、っての!!（ホントによー…）


【６話】
ぺりこ：はぁ……
こないだぺりおさんにビンタの跡、
あれってもしかしてカノジョと別れて、
フリーになったってコトかも…
なーんて姉さんに相談してみたんですけど、
逆にお説教されちゃいました…
ワルイ事は言わない、あのバカ男だけはやめとけ…
ですって!
そりゃ姉さんがわたしよりしっかりしてるのは事実ですけど、
そこまで言わなくたって…
はぁ〜

ぺりみ：あ〜あ……
こないだちょっとぺりこと口ゲンカしちゃってさ…
アイツだけはやめとけっていくら言っても、
さんざんあのバカヤローの事、庇っちゃって…
なんか姉としてはそういうの、たまんないワケよ!
…ったく、あのぺりおのどこがそんなにいーんだか!