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Vol.55:英語版だけど本気の大規模対人戦をガッツリ楽しめる『Warhammer Online - Age of Reckoning』

Vol.55:英語版だけど本気の大規模対人戦をガッツリ楽しめる『Warhammer Online - Age of Reckoning』

2008年9月26日(金)

by 小松ヌンチャク

Warhammer Online

今回はいつもと違って英語版のタイトルを紹介させてください。というのも今回のタイトル、ボクが個人的に待ちに待っていたゲームなんです。『Warhammer Online - Age of Reckoning(以下、WAR)』は、ウォーハンマー発祥の地イギリスで長い歴史を持つ卓上用ファンタジー・ウォーゲーム、『Warhammer』シリーズをベースにしたMMORPG。一般のMMORPGに比べて、大規模対人戦に特化したシステムが特徴です。そんなWARがつい先日、9月18日にリリースされました。英語版のゲームなので多少敷居が高いんですけど、慣れれば問題なくプレイできる親切設計です(ちなみにボク自身も英語はできません(笑))。現在のところWARは、残念ながら日本でのサービスは未定。でも今回はあえて日本語化を願いつつ、紹介したいと思いまーす!


”Order”か”Destruction”、いずれかの所属陣営を選ぶべし

WARの世界では、プレイヤーは対立するふたつの陣営のいずれかに所属する。プレイ可能種族は、Orderには"Empire(人類の国家)"、"Dwarf(ドワーフ)"、"High Elf(ハイエルフ)"、Destrucionには"Chaos(闇の神を崇拝する北方民族)"、"Greenskin(オークとゴブリン)"、"Dark Elf(ダークエルフ)"の全6種類。そこから各種族ごとに3〜4種類の職業に就くことが可能だ。今回のレポートでは、Destruction陣営のGreen Skin種族、職業に"Black Orc"を選択した。Black Orcは屈強な肉体を持ち、戦場では前衛で活躍する職業。近接戦闘でゴリゴリ押したいプレイヤー向けのタンク職だ。

Warhammer Online

▲キャラ作成ではOrderかDestructionいずれかの陣営を選ぶ。

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▲GreenskinのタンクBlack Orc。己の身体能力を武器に、粗末な装備で戦っていく。

■Order軍
Empire……WARの世界でもっとも強大な人類の国家。選択可能な職業は、炎を専門とする魔法使い"Blight Wizard"、近接戦闘とヒーラーを兼ねる"Warrior Priest"、片手にレイピア、もう一方に銃を持つ"Witch Hunter"。
Dwarf……誇り高いドワーフの民。選択可能な職業は、重装備のタンク職"Ironbreaker"、ルーンの力で味方をサポートする"Rune Priest"、工業技術に長け、ライフルや爆弾を使う"Engineer"。
High Elf……古の時代から独自の文化を育んできたハイエルフ。選択可能な職業は、剣術を専門とした"Swordmaster"、回復と攻撃魔法を持つ"Archmage"、ライオンを使役して戦うペット職"White Lion"、ロングボウと剣を使い分ける"Shadow Warrior"。

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▲Empireの職のひとつWitch Hunter。軽装備で遠距離と近距離を戦うクラス。

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▲DwarfのIronbreaker。強靱な防御力がポイントのOrderの誇るタンクだ。

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▲High Elfの魔法職Archmage。。サポートと攻撃を兼ねる"Renged"クラス。

■Destruction軍
Chaos……蛮族の神々を信仰する北方民族。選択可能な職業は、ヘヴィ・アーマーを着る重装タンク職"Chosen"、肉体の一部を変形させて戦う"Marauder"、呪いを駆使して味方サポートと攻撃を行なう"Zealot"、円盤状のディスクに乗りながら魔法を放つ"Mugus"。
Greenskin……オークとゴブリンで構成された集団。選択可能職業は、屈強なオークによるタンク職"Black Orc"、ゴブリンのサポート職"Shaman"、凶暴なモンスターを使役するペット職"Squig Herder"。
Dark Elf……"殺戮の神"に仕えるダークエルフ。選択可能な職業は、軽装備でダガーを得物とする"Witch Elf"、暗黒の秘術を用いるサポート職"Discipe of Khaine"、魔力の暴発というリスクを負いながら強力な魔法を使う"Sorceress"。

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▲ChaosのタンクChosen。独自の装飾が施された重装備が特徴だ。

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▲GreenskinのSquig Herder。凶暴なモンスターを操るペット職。

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▲Dark ElfのCorceress。リスクと共に強力な攻撃魔法を操る。


濃密な世界観を背景にしたクエストを堪能せよ

WARのキャラ育成は、主にクエストを達成していくことで経験値獲得と装備を揃えていく。頭上に緑のアイコンが表示されたNPCがクエストを持っているので、積極的にクエストを受けてレベリングに励もう。なお、Black Orcのクエストには、長年対立しているDwarfとの確執を描いたものが多い。WARでは、Order対Destructionという大枠での対立に加え、種族レベルでも対立構造が存在する。GreenskinにはDwarf、EmpireにはChaos、High ElfにはDark Elfというように、クエストを通じて冒険が進むにつれ、種族間での対立からOrder対Destrucitonという大局の戦争を描いていくのだ。

ちなみにWARのプレイヤーキャラは、すべて"Tome of Knowledge"という知識の書を持っている。プレイ開始初期は白紙の状態で、冒険を進めていくことで該当箇所が書き込まれていくシステム。カテゴリーはモンスターや行動エリアなど多岐にわたって用意される。WARを隅々まで冒険していくほど、よりゲームの世界観について学べる仕組みになっているのだ(この辺はゼヒ日本語で読みたいところでもある)。知識の書で特定の項目が書き加えられると、経験値や称号も得られるという、コレクション要素も備えているのだ。

WARでは、通常のクエストに加えて"Public Quest"というものがある。Public Questは、特定のゾーンに入ったすべてのプレイヤーが参加できるクエスト。複数のチャプターに分かれていて、各チャプターの目標を達成すると次のチャプターに進め、最後に通常より強い"Hero"属性のボスを倒すと達成になる仕組み。クエスト達成後は報酬タイムだ。上位のプレイヤー数名は宝箱からレアアイテムの入ったバッグをゲットできる。選出方法は、クエストに積極的に貢献したプレイヤー順から、さらにランダムに振られた数値を加算して選ばれる。つまり貢献度の高いプレイヤーは上位に残る確率が高くなり、貢献度の低いプレイヤーでも運さえ良ければバッグ獲得のチャンスがあるというシステム。ここで得られるレアアイテムは、通常クエストで得られるものより高性能の装備が多い。また、Public Questに参加すると独自の"INFLUENCE"というポイントが加算されていく。これはPublic Questにおける貢献度を表わす数値で、一定まで貯めるとNPCから報酬アイテムを受け取れる。Public Questは複数のゾーンに設定されているので、積極的に参加していくと得られるものが多いのだ。

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▲クエストを持っているNPCは、頭上に緑色のアイコンが表示されている。

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▲マップ画面。受けているクエストによって目標が赤枠エリア内に表示される親切設計だ。

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▲GreenskinとDwarfの因縁の深さが伺えるクエスト"Pile it Up!"。土塊を手に入れて……。

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▲Dwarfの石碑に塗りつけて汚せばクエスト達成。まさに仇敵だからなせる所業。

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▲知識の書Tome of Knowledge。冒険を進めていくごとに項目が書き足されていく。

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▲Public Questは、特定ゾーンに入った瞬間から全プレイヤーが参加可能。

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▲ジャイアントに相手拠点の門を破ってもらって、Dwarf将校の打倒を目指す。

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▲Hero属性のボスを総攻撃。倒せたらクエスト達成だ。

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▲クエスト達成後は、ダイスを振って上位入賞者を選出。レアアイテムゲットのチャンス!


WARの醍醐味である対人戦はランク1から参戦可能!

序盤で触れたとおり、WAR最大の特徴は対人戦。WARワールドには複数の対人戦ゾーンが用意されている。"Skirmish"は特定のエリアに入ったプレイヤーは誰でも参加できるルール。エリア内で行なわれる遭遇戦なので、ランク差も人数差も関係なく対人戦を楽しめる。"Scenario"は、任意の登録をするだけで参戦できるインスタンスエリア。プレイヤーランクによって4段階の戦場があり、それぞれにルールが異なる局地戦だ。参加登録はランク1から、またエリアのどこからでも可能。参加人数が揃った時点で戦闘開始となる。特定ゾーンまで移動するSkirmishに比べ、もっとも手軽に参加できるコンテンツだ。"Campaign"は、相手陣営の拠点を奪い、最終的には首都陥落を目指す大規模対人戦用エリア。Scenarioの勝敗で得られる"Victory Point"によって大局の戦線が変化するため、陣営間の戦略的な駆け引きがポイント。WARにおけるハイライト的な位置づけのコンテンツだ。ここではもっとも手軽に参戦できるScenarioを紹介する。

Greenskinが初期に参加できるScenarioは"Ekrund"エリア。"Gates of Ekrund"を占領するために、3ヵ所の拠点を制圧することが目標だ。Scenarioへの参加登録は、ソロでもグループ単位でも可能。登録後に両陣営の人数が揃うとインスタンスエリアに転送される。戦いが始まると、まず近場の拠点制圧が最優先。建物内にある旗の近くに一定時間いると、自陣営が制圧した状態に変わる。3拠点の内、中央にある拠点は、このScenarioの最前線。タンクのBlack Orcは、積極的に前衛に出て前線を押し上げるのが役目だ。グループ内にヒーラーがいれば、支援魔法によるサポート、遠距離攻撃を得意とするクラスがいれば援護射撃など、メンバー同士の連携でより活躍の場も広がる。もし相手プレイヤーに倒されても、20秒後に蘇生できるためスグに戦線復帰できるぞ。

Scenario中は経験値とは別に"Renown"ポイントが加算される。Renownは対人戦で得られる名声ポイントで、一定値まで貯まるとRenownランクが上がる仕組み。Renownが上がると、ランクに応じた装備を購入できたり、特殊アビリティを習得可能だ。

各Scenarioの制限時間は15分間。最終的にはいずれかの陣営が500ポイントを先取するか、制限時間終了後にポイント数で勝った方が勝利となる。ポイントは、相手プレイヤーを倒した数と拠点制圧の達成状況によって加算される仕組み。参加プレイヤーの総合力で決まるので、あらかじめグループを組んだ状態で参加するのがオススメだ。

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▲Scenarioに参加登録してしばらくすると、参戦画面が表示される。

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▲参戦プレイヤーたちが続々集まってくる。準備時間が経過したら戦闘開始!

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▲"Gate of Ekrund"のマップ。両陣営で3つの拠点を争奪するのだ。

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▲Order対Destrucition入り乱れての乱戦。アドレナリン出まくり!

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▲拠点をめぐっての攻防。負けられない戦いが、そこにある(笑)。

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▲対人戦を行なうとRenownランクが上昇する(死亡中でも……)。ランクに応じた高性能装備を購入可能だ。

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▲500ポイントを先取した方が勝利。この戦いではDestrucitionの勝利に終わった。

サービスが始まったばかりのWARは、クラス間のバランス調整やサーバーの人口問題など、今後の課題も多いです。ただ、大規模戦闘を戦略的に機能させる基本設計や、初心者プレイヤーでも気軽に参戦できるシステムなど、対人戦を主眼に置いた内容は、ほかのどのタイトルの追随を許さない魅力があります。英語版というハードルはありますけど、実際にプレイしてみると慣れれば問題なく遊べるレベル。気になった方はゼヒWARの戦場に身を投じてみてください。

Warhammer Online

ライター経歴

小松ヌンチャク

小松ヌンチャク

1976 年長野県生まれ。アスキー、エンターブレインより刊行されていたパソコン誌『テックウィン』編集部に在籍した後、フリーランスとなる。現在プレイしている MMORPGは『大航海時代 Online』と『World of Warcraft』。どちらもサービス開始初期から遊んでるのに、まったくキャラが育たないのはどういうことか悩み中。

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