Vol.93:世界500万人がプレイ中! ドイツ産ブラゲーシミュレーション『トラビアン』
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Vol.93:世界500万人がプレイ中! ドイツ産ブラゲーシミュレーション『トラビアン』
by 小松ヌンチャク 2010年04月23日
今回紹介するのはブラウザーゲーム『トラビアン』というタイトルです。ボードゲームの本場であるドイツで生まれ、2004年からサービスインしている歴史のあるタイトル。本国で人気を博してからは世界各国でローカライズされ、現在サービス中のエリアは約50ヵ国、世界中で約500万人に遊ばれているモンスタータイトルなのです。
『トラビアン』のゲームシステムは、3つの種族からプレイ国家を選び、自国の内政と他国との戦争を繰り広げていくリアルタイムシミュレーション。以前、本コラムでも紹介した『ブラウザ三国志』のようなブラゲーシミュレーションの元祖とも言える存在なのです。今回は『トラビアン』で、日夜ブラウザ上で繰り広げられている国家間戦争に身を投じてみましょう。
特性の異なる民族からプレイ国家を選ぼう!
『トラビアン』というタイトルが示すとおり、"トライブ"は"民族"の意。本作では、プレイ開始時に3種類の国家からプレイ国家を選び、自国繁栄を目指す。登場する国家は、高度に発達した技術を持つローマ帝国の"ローマン"、防御力が優秀なケルト民族"ガウル"、攻撃力重視のゲルマン民族"チュートン"の3種類。それぞれに特性が異なり、建設物の能力や生産ユニットの性能も個別に用意されている。ローマンは攻守共にバランスの良い設定で大器晩成型の国家、守りに強いガウルは内政向け、序盤から積極的に攻めたいプレイヤーはチュートンが適している。ちなみにバランス型のローマンが初心者でも扱いやすい民族だ。筆者は防御力を重視してガウルを選択。序盤は守りに徹して、内政を充実させようと思う。
クエストをこなしながら自国を発展させよう
プレイ国家を選んではみたものの、最初はどうやって進めたらいいのかチンプンカンプンなハズ。『トラビアン』では、画面右に表示されているNPC"クエストマスター"がゲームのナビゲートをしてくれる。彼をクリックすると、資源採集施設のレベルアップや建築物の敷設など、進行度に応じたクエストをもらえる。クエストを達成するごとにボーナスを得られ、発展に必要な手順を踏んでいけるのだ。
『トラビアン』のマップは3つのエリアで構成されている。"本部"を中心に各専門施設を建てていく"村の中心"から村の外周領地を表示する"村の概観"、村単位がひとマスとして表示される"地図"の順に広域になっていく。序盤、クエストマスターから課せられるクエストは、村の概観マップがメイン。村の周囲の領地には、村の発展に必要な資源パネルが配置されている。本作の資源は"木"、"粘土"、"鉄"、"穀物"の4種類。各資源パネルの上に採掘施設を建てることで、生産量が増加していくのだ。序盤はより多くの資源を早く確保することが大事。クエスト内容に従って、早期に採掘施設を充実させよう。
クエストには施設の建設だけでなく趣向を凝らした内容も多い。指定された近隣の村の座標を調べて入力したり、村の名前を自分なりに設定するなど、いろんな趣向でプレイ方法をガイドしてくれるのだ。村の発展が進むと選択肢も現われる。内政重視か軍備重視を選び、選択内容によって次のクエストが変化するのだ。
使いドコロが肝心! "トラビアンPlus!"
クエストを進めていくと、報酬として金貨20枚をもらえることがある。この金貨は、"トラビアンPlus!"のサービスを利用する際に使用する通貨。トラビアンPlus!では、各資源の生産量をブーストしたり、建築中の施設を即完了するなどの便利機能が利用できる。金貨は、クエスト報酬としてもらえる以外は、通常課金アイテムとして購入可能。通常のプレイ時に大きな助けとなる効果を発揮する要素だけど、特に中盤以降、戦争時などの有事には、慢性的な資源不足や急な研究開発が必要な事態がよく起こる。使いドコロを吟味して活用しよう。
序盤は堅実に! ガウルの国造り
北欧の"バイキング"が好きだ! という理由だけでガウルを選んだ筆者だけど、本作では意外と防御向きの民族。ガウルの特徴のひとつとして"隠し倉庫"がある。隠し倉庫の機能は、ほかの勢力から攻め込まれて略奪を受けたときに、略奪者から一定量の資源を守ってくれる貴重な存在。ガウルの隠し倉庫は、ほかの2国家に比べて2倍の貯蔵量が設定されているのだ。『トラビアン』では、プレイ開始から一定期間は、初心者保護期間としてほかの国家が攻められないが、保護期間が解けるとチュートンを初めとした攻められる危険がある。保護期間が解ける前に、隠し倉庫を建てておくのがオススメだ。
防御力に長けたガウルだけど、いざ戦争に発展した際にはその機動力にも注目。ガウルは3国家中で最速のユニット"シューテイタス・サンダー"を生産できる。村で防御を固め、高機動力のユニットで敵をかく乱しながら戦うスタイルが採れるのだ。
現在、筆者の村はようやく"ファランクス"が生産でき、兵力を充実させていく途中段階。このジャンルはブラゲーならではの手軽さと、綿密に設計された戦略性がポイント。これからは市場を通じて資源を流通させたり、同盟を組んで集団戦に参戦したり、本番となる楽しみが待っています。序文で挙げた『ブラウザ三国志』と比べると、序盤の資源獲得スピードはゆっくり目なので、じっくり腰を据えて遊びたいタイプのタイトル。奥深い戦略性にどっぷりハマっちゃいましょう!
ライター経歴
小松ヌンチャク
1976 年長野県生まれ。アスキー、エンターブレインより刊行されていたパソコン誌『テックウィン』編集部に在籍した後、フリーランスとなる。現在プレイしている MMORPGは『大航海時代 Online』と『World of Warcraft』。どちらもサービス開始初期から遊んでるのに、まったくキャラが育たないのはどういうことか悩み中。
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