ついに発表! 次世代携帯型エンタテインメントシステム"NGP"!
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ステージ241:ついに発表! 次世代携帯型エンタテインメントシステム"NGP"!
ニュースなどですでにみなさんご存じかとは思いますが、1月27日(木)に開催されたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の"PlayStation Meeting 2011"で、ついにPSP(プレイステーション・ポータブル)の新型機となる次世代携帯型エンタテインメントシステムが発表されましたね。その名も、NGP(コードネーム)ですよ。あ、ネオジオポケット(NEOGEO POCKET)の略じゃないですよ(笑)。
NGPは"Next Generation PSP"の頭文字を取ったもの。PSPという名前は入っていますが、"次世代携帯型ゲーム機"ではなく、"次世代携帯型エンタテインメントシステム"と銘打っているのは、いかにもPCや各種AV機器などを手掛けるソニーっぽいなあ。
ゲームだけではなく、音楽や映像、はたまたネットワークなど、さまざまなエンターテイメントが楽しめるシステム、という意味合いが"次世代携帯型エンタテインメントシステム"という言葉に込められているんでしょうね。そういう意味ではライバルはゲーム機ではなく、スマートフォンや、iPadなどのタブレット型コンピュータなのでは?
そんなNGP本体のスペック的には、いろいろ面白そうなものが搭載されていまして、まず液晶画面は新開発の有機ELを採用し、しかもいま流行りのタッチパネル(マルチタッチ対応)。
さらに本体の左右にアナログスティックが付いていまして、傾きを検出する"6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)"や、位置情報がわかるGPS機能も備えられています。
また、ネットワーク機能は、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に加えて、なんと携帯電話の通信網である3Gネットワークにも対応したのが大きなトピックスのひとつ。これにより、屋外でも比較的自由にネットワーク利用が可能となり、より携帯端末としての利便性が増すんじゃないでしょうかね。
で、もうひとつ「面白いなー」と思ったのが本体背面に搭載されたマルチタッチパッド(静電容量方式)。ようは、前面(液晶画面)と背面の両方にタッチパネルがついているんですが、指先で背面を触ることで操作する感覚はちょっと新しいかも。つかむ、なぞる、押す、引くといった立体的なプレイ感覚が楽しめるんじゃないかなあ。
ちなみに、NGPは2011年末に発売する予定だそうです(価格等は未定)。
任天堂のニンテンドー3DS、、SCEのNGP、はたまたマイクロフトのKinectなど、最先端の技術を搭載した(ゲーム)機器の登場により、これまでにないゲーム体験が味わえるのは、ユーザーとしてはすごく嬉しいですよね。
でも、それらの技術を上手に使って欲しいなあ、とも思うんです。なんでもかんでも「3Dにしました」、「タッチできるようにしました」では意味がない。ゲームとして面白くなるのならその技術を使う、というスタンスで作品を作って欲しいなあと個人的には思います。
「3D映像がすごい!」、「画面をタッチするのが楽しい」と思うのは最初のうちだけ。技術のすごさでユーザーを驚かすのではなく、その技術を使ったゲームの中身(ギミックや仕掛け)で驚かしてほしいなあと。そういう作品を期待してまっす!
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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