オタクの殺し屋が奮闘するイカレタ世界、『ノーモア★ヒーローズ』
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ステージ126:オタクの殺し屋が奮闘するイカレタ世界、『ノーモア★ヒーローズ』
仕事がバタバタしていて、なかなか買うチャンスがなかったのですが、ついに手に入れましたよ、『ノーモア★ヒーローズ』(Wii マーベラスエンターテイメント 2007年12月6日発売 7140円【税込】)!
本作を手掛けたのは須田剛一さんというゲームクリエイターなんですが、ボクは彼の作る作品が大好き。ちなみに、『キラー7』を手掛けたのも須田さん。
須田さんの作品には、独創性と芸術性が感じられ、大げさかもしれないがアートと言っても過言ではないかも。もちろん、この『ノーモア★ヒーローズ』にも、その"須田センス"がたっぷりと詰め込まれてます。
主人公であるアニメオタクの殺し屋が、殺し屋ランキングの上位に成り上がるためにさまざまな殺し屋と勝負をしていくというストーリー。しかも主人公が使う武器、ビームカタナはネットオークションで購入したもの。こんなイカレタ世界観を聞いただけでもゾクゾク来ちゃいますよ。
さらに独特のグラフィックもカッコよく、各種ロゴやアイコンなど細部にまで渡ってこだわって作られたデザインセンスにも目を見張るものがあります。こういうセンスって他のゲームには少ないよなあ。ぜひ見習って欲しい〜。
で、もちろん設定や見た目だけではなく、肝心のプレイ感覚も心地よく、Wiiリモコンをビームカタナに見立て、迫り来る敵をメッタ斬りする爽快感は格別。また、ヌンチャクとWiiリモコンを活用したプロレス技もアクセントとして良いです。けっこう歯ごたえのあるアクションゲームなので、やり込みがいもあります。
ただ、街が広いのにも関わらず楽しめる要素が少なかったり、バイクの操作性にストレスを感じたりと、いろいろと細かい点で気になる部分もあるんですけど、それを払拭させるパワーと面白さがあるんですよねえ。
『ノーモア★ヒーローズ』は、17歳以上対象の作品なので、遊べる人は限られちゃうけど、オトナにはオススメの作品。
あ、余談ですけど、ソフトを買ったら特典として"メタル ビーム・カタナ アクセサリー"が付いてきたんですけど……う〜ん、こ、これは? 単なる金属棒……ですよね? ま、多くは語りませんけど、これはセンスが……。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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