ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー

- Game is not Over -

ステージ253(最終回)：時代は変われど、ゲームの本質は変わらない！

2011年7月22日(金)更新分

突然ですが、当コラムは今回で最終回となります！　2005年６月にスタートし、ちょうど丸６年。こんなに長く続いたのも、毎回読んでくださった読者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます！

そんなこんなで、すっかり忘れていましたけど、当コラムは連載250回を超え、先月(６月)で６年目に突入しました。いやはや、よく続いたもんだ、とボク自身ビックリです。これもひとえに当コラムを読んでくれているみなさんのおかげです。ありがとうございます！

で、この６年でゲーム機もだいぶ進化しましたよね。プレイステーション２からプレイステーション３へ、ゲームキューブからWiiへ、そしてニンテンドーDSからニンテンドー3DSへと移り変わり、さらには今年の年末から来年にかけては、PlayStation Vita、WiiUが発売されます。

ちなみに、先日の2011年７月15日はファミコン28歳の誕生日でした(1983年発売)。また、世界初の家庭用ゲーム機と言われているオデッセイ(マグナボックス社)は1972年の発売ですから、家庭用ゲーム機の歴史って、そんなに長くはないんですよね(50年経ってない！)。

歴史が短いとはいえ、最近のゲーム機は、むかしと比べて映像も音声も処理速度も大幅にアップし、さらにはインターフェイスも十字ボタンからアナログステック、タッチパネル、モーションコントローラーと進化してきました。Xbox 360のKinectなんて、コントローラーをまったく使わないですしね。ファミコンが発売された当時、ボクはまだ中学生でしたが、コントローラーを使わずにゲームが遊べるなんて夢にも思わなかったですもん。

と、家庭用ゲーム機は刻々と進化してきたわけですけど、ゲームそのものはそんなに変わってはいないと思うんですよね。もちろん、グラフィックや音声は格段に向上しましたけど、ゲーム(遊び)の本質は変わっていないというか。

と、家庭用ゲーム機は刻々と進化してきたわけですけど、ゲームそのものはそんなに変わってはいないと思うんですよね。もちろん、グラフィックや音声は格段に向上しましたけど、ゲーム(遊び)の本質は変わっていないというか。

映像が3Dになったり、演出が豪華になったり、操作系統が変わったりはしているけれども、やっていることは昔と同じではないかと。

昔のゲームは容量の関係などもあり、発色数やドット数、音色などが限られていたんですよね。その限られた範囲のなかで、いかに面白いゲームにするか、さまざまなアイデアが詰めこまれていました。

でも、最近は、やたらとグラフィックやムービー演出を派手にしたり、はたまた豪華タレントや声優を起用したり、という部分をメインにしているゲームも多い。

もちろんグラフィックはキレイなほうが目でも楽しめるし、豪華タレントや声優陣が起用されれば、そのファンには嬉しいけど、ゲームの楽しさはそこではないと思うんですよね。

そういうのを一切無くせ、というのではなく、"ゲーム(遊び)"としての本質をメインに押し出して欲しいなあと。グラフィックだけなら映画でもいいし、ストーリーだけなら小説でもいいと思うんです。ゲームならでは楽しさ……つまりインタラクティブ性であったり、リスク＆リターンであったり、戦略性であったり、駆け引きであったり、という部分。

そのような本質的な要素が、美麗なグラフィックや、魅力的なストーリーなどとバランス良く混じり合っているのが良いゲームなのかな、と思います。何かに偏ってしまうと、感覚的に美しくないなあ、と思うんですよね。

最近のゲームは、グラフィックや演出面、ストーリー性などで奇をてらったものが多く、それはそれで新鮮なんですけど、本質が疎かになっているのも多い印象です。

これから５年後、10年後、どんなゲーム機が登場するかはわからないけれども、それでもゲーム(遊び)の面白さの核は変わらないと思うんですよね。今後も、ゲームライターとして、そのような面白いゲームをみなさんにオススメできればと思っています。

というわけで、６年間、ご愛読ありがとうございました！

【毎月、第２・第４金曜日更新】