Wii UとPlayStation Vita、どっちを買う?
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ステージ250:Wii UとPlayStation Vita、どっちを買う?
先日行われた、E3 2011のプレスカンファレンスで、ついに発表されましたね! 任天堂の次世代ゲーム機"Wii U"、そしてコードネーム"NGP"こと、ソニー・コンピュータエンタテインメントの"PlayStation Vita(PS Vita)"!
しかもですよ、"Wii U"にいたっては、ボクがこのコラムで紹介した噂どおりの内容でしたね。
両次世代ゲーム機の詳しいスペックについては、さまざまなニュースサイトなどで伝えられていますので割愛させていただくことにして、ここでは、それぞれのハードの方向性について語ってみたいと思います。
まず、"Wii U"ですが、やはり任天堂らしいといいますか、"家族や友だちとのコミュニケーション"を意識したゲーム機だなあ、というのが第一印象。
任天堂のプレスカンファレンスで上映された紹介映像でも、家族の誰かがテレビを見ているときでも"Wii U"のコントローラー画面でゲームが遊べる、といったシーンが紹介されていました。
さらに、任天堂の岩田社長は、「このコントローラーは携帯ゲーム機ではない」と、あくまでも家庭のテレビモニターをメインに、それと連動して遊ぶ楽しさを強調してました。カタチは違えど、ここらへんの考えは、現行機のWiiと同じなんでしょうね。つまり、リビングにいるみんなが楽しめるゲーム機という位置付け。
対する、ソニー・コンピュータエンタテインメントの"PS Vita"は、そのスペック的にも、目指すは、タブレット型コンピュータなんだろうな、という印象。ゲームも遊べて、映像も見られて、音楽も聴けて、インターネットもできる……まさに携帯型のマルチメディアマシン。たぶんライバルは、同じニンテンドー3DSではなく、"iPad"とかなんでしょうね。
あとビックリしたのはその本体価格。Wi-Fiモデルが24980円[税込]で、3G/Wi-Fiモデルが29980円[税込]でしょ。これは本体性能からしても、かなり安いと思いますよ。かなり本気の価格設定ですよね。
いつも思うんですけど任天堂のゲーム機は"玩具"で、ソニー・コンピュータエンタテインメントは"家電・マルチメディア機"、そしてマイクロソフトは"パソコン"なんじゃないかと。
いちおう"ゲーム機"という言葉で括られてはいるものの、3ハードメーカーの設計思想や、目指す方向性はそれぞれ異なるんですよね。
そういう意味では、"Wii U"と"PS Vita"を同列に語ることは、あんまり意味のないことなのかもしれませんが、それでもやっぱり、「どっちが売れた」とか、「どっちのハードの性能が〜」という比較は、キャッチーだし目を引きますよね。
……と、いうようなことを今回の次世代ゲーム機の発表で感じました。
で、ボクはやはり、両ハードとも欲しいです。"Wii U"の価格は発表されませんでしたが、両方買うとなるとかなりの出費が予想されます。ボクもみなさんもいまから貯金ですかね〜!
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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