ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ248:読みやすい&使いやすい"取扱説明書"とは?
前回(2011年4月22日(金)更新)の当コラムで、「任天堂から新しい据え置きゲーム機が出るらしいよ(そういう噂があるよ)」という記事を書きましたが、その3日後の4月25日に、任天堂から正式に"新ゲーム機に関する"発表がありましたね! タイムリーすぎて、めちゃくちゃびっくりです(笑)。
なんでも、そのプレスリリースによると、Wiiの後継機となる新型ゲーム機は2012年に発売予定。さらに、2011年6月7日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催される"E3 2011(エレクトロニック・エンターテイメント・エキスポ 2011)"で体験でき、具体的な仕様に関しても公表するとのことでした。
しかもですね、こちらはまだ噂レベルですが……マイクロソフトも次世代機の何かしらの発表を"E3 2011"でするらしいとの情報も。また、ソニー・コンピュータエンタテインメントは"E3 2011"で、新型PSP、"Next Generation PSP(NGP)"の発売日と価格を発表するのでは、と言われていますから、今年の"E3"はかなり盛り上がりそうです。というか、今年の"E3"、いまのところ行く予定がないんですよねー。あー、すごく残念(笑)。
というわけで、"E3"に行けない悔しさは置いておいて、ここからが本題。……ボクは、多くのゲームをプレイする仕事がら、ソフトの取扱説明書を読むことも多いのですが、なんでこう"取説"って読みにくい&わかりにくいものが多いんですかね。
そもそもみなさんはゲームをプレイするとき、取扱説明書は"読む派"、"読まない派"? ボクは基本的に"読まない派"ですが、遊んでいて少しでもわからない部分が出てきたら、そこから急に一気に"読む派"。
最近のゲームは、チュートリアルが丁寧に作られている作品も多く、まさに説明書いらずですが、ゲームのルールや操作方法などを、パッとページを開いてすぐに確認できるという意味では、紙(冊子)の取扱説明書は必要不可欠かなあと。
とはいえ、読みにくい&わかりにくい"取説"も多い。たとえば、小さな文字がページぎっしりと埋まっていて、「読ませる気ないだろ」というものや、逆に簡素すぎて(説明不足で)よけいわからないものだったり、はたまた総ページ数が100ページくらいあって、すべて読むだけで疲れてしまうようなものも。
ゲームと同様に、取扱説明書もインターフェイスデザインが重要だと思うんです。ユーザーが求めているものを上手に提示しつつ、心地よく読めるような紙面構成を心掛ける。そのちょっとした気配りで、より読みやすい&使いやすい取扱説明書ができると思うんだけどなあ。
ふと、こんなことを思ったのは、じつは、とあるゲームの取扱説明書を手掛けることになったから(笑)。これまでのゲームの取扱説明書とはちょっと違ったかたちのものが作れればと思いつつ現在鋭意制作中です。せっかく作るんだから、きちんと読んでもらえるようなものを作りたいですもん。
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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