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- Game is not Over -

ステージ245：思いやりの気持ちを忘れずに！

2011年03月25日(金)更新分

この原稿を書いているのは３月23日(水)。東北地方太平洋沖地震の発生から10日強ほど経ったところです。まずは、震災で被害に遭われたみなさまには謹んでお見舞いを申し上げます。

ボクが住んでいる東京も、いまだに余震が続き、緊急地震速報のお知らせ音が鳴るたびにヒヤヒヤしています。地震発生当日は自宅で仕事をしていたのですが、我が家がマンションの14階ということもあり、そのときの揺れは尋常ではないほどでした。何かに掴まっていないと立っていられないほどの激しさで、本棚がすべて倒れ、物が散乱し、足の踏み場がなくなってしまったくらい。幸い、大きな怪我はありませんでしたが、ニュースなどで被災地の方々の状況を見るたびに本当にいたたまれない気持ちになります。

ちなみに、今回の震災の影響で多数のゲームタイトルの発売が延期・中止されています。まず、春に発売予定だった『絶体絶命都市４ -Summer Memories-』(プレイステーション３　アイレムソフトウェアエンジニアリング)が発売中止に。そして、３月17日に発売予定だった、『龍が如く OF THE END』(プレイステーション３　セガ)や、『スティールダイバー』(ニンテンドー3DS　任天堂)、『モーターストーム３』(プレイステーション３　ソニー･コンピュータエンタテインメントジャパン)などが発売延期となりました。また、４月発売の一部のゲームタイトルについても発売延期されるものが少なからずあります。

そんななか、震災の影響による電力供給不足に対する節電対策として、『ファイナルファンタジーXI』および『ファイナルファンタジーXIV』(ともにスクウェア･エニックス)や、『メタルギア オンライン』(コナミデジタルエンタテインメント)、『信長の野望 Online』、『大航海時代 Online』、『真・三國無双 Online』(すべてコーエーテクモゲームス)など、オンラインゲームのサービスを一時停止する取り組みも行われました(現在、再開しているサービスもあります)。

ほかにも、任天堂、ソニー･コンピュータエンタテインメントジャパン、バンダイナムコゲームスなどは被災地に義捐金を寄付。他のゲームメーカーも自社サイトで募金の受付を行ったり、節電(節約)のため営業や各種サービスを一次停止したり、はたまた一部商品の売上金を全額寄付するなど、さまざまな支援を行っています。

この原稿が掲載されるころには、世のなかの流れや動きがどのような状況になっているかはわかりませんが、ボク個人も"募金"や"節約(節電)"などを通じて、微力ながら支援とサポートを続けます。

復興にどのくらいの時間がかかるのか正直予想も付きませんが、ある程度、物資や生活などが安定してくると、次にしなければばならないのは被災者の方々の心のケアだと思います。必要以上の自粛ムードは、経済を低下させてしまうでしょうし、それに伴い、支援にも影響が出そうです。そして、なによりもみんなに笑顔がなくなってしまいます。

テレビゲームは、人々を楽しませるエンターテイメントです。このボクも、ライターとしてゲーム業界の端くれにいる以上、"文章"の力で、被災地はもとより日本全国のゲームファンに"笑顔"を届けられるようがんばりたいと思います。

もしかしたら、"ワザップ！"ユーザーのなかにも、今回被害にあわれた方が大勢いると思います。ぜひとも、元気な地域のみなさんは、同じ"ワザップ！"ユーザーとして、できることからで構わないので、"募金"や"寄付"、"節約(節電)"、"買い占めしない"などの行動で被災地のみなさんをサポートしてほしいと思います。もしくは、そのような"思いやり"の気持ちを忘れないでほしいと思います。

それと、時間が経過するにつれ、少しづつもとどおりの日々に戻っていき、"大変だったこと"を忘れてしまいそうになりますが、そういう油断がいちばんこわいと思います。もちろん、今回の出来事を"忘れたい"という人もいるでしょうが、"なかったこと"にするのではなく、ここで生まれた教訓を活かし、未来に繋げていくことが大事だと思っています。

【毎月、第２・第４金曜日更新】