今回紹介するのは、オンラインゲームポータルサイト『エムゲーム』が運営するMMORPG『ルナティア』です。『ルナティア』は、1月23日に正式サービスを開始したばかりのタイトル。オープンベータ開始からたくさんのアクセスが集中し、急遽、新サーバー"ライラック"を追加するという、好調なスタートを切っているMMORPGです。 　"次世代カジュアルMMORPG"と銘打っている本作だけあって、シンプルな操作方法や懇切丁寧なチュートリアルなど、初心者プレイヤーでも手軽に遊べるシステムがポイント。かつ、アイテム生産やモンスターコレクションなどの遊び込み要素、独自要素のユーザークリエイトコンテンツを盛り込んだボリュームたっぷりのタイトルなんです。今回はお手軽でいて奥が深い、『ルナティア』オープンβテストの模様をレポートしていきま〜す。

本作は月からもっとも近い世界"ルナティア"が舞台。プレイヤーは、冒険をとおして神々の力を封じた"神輝石"と呼ばれる宝石を集めていく。まずはキャラ作成画面で所属国家、プレイ種族、職業を選択して、プレイヤーキャラを作ろう。

ルナティアには高い技術力を持った"プリマス＝ユニオン"と神秘的な力を用いる"ガナーブ＝リベロ"の2国家があり、プレイヤーは、いずれかの国家に所属することになる。所属国家はプレイに影響する要素がないので、お好みで決めよう。ただし、後から変更はできないので注意。種族は、バランス型の人間のような存在"セネカ"族、妖精を祖先とする"コシャレ"族、身体能力に長けた"マツカ"族を選べる。種族を選択したら、職業を決定。接近戦のエキスパート"ウォーリア"、素早さを活かした戦闘が得意の"シーフ"、聖なる魔力を扱う"クレリック"、高威力の魔術を唱える"メイジ"、ナックルと棍棒を用いる肉体派"モンク"、銃や弓による射撃技術に長けた"ハンター"の全6職業から選択可能。ヌンチャクは、ガナーブ＝リベロに所属するマツカ族のモンクを作ってみた。

プレイヤーキャラを作成すると、ルナティアワールドの案内役NPC"アンファン"からチュートリアルを受けられる。チュートリアルでは、インターフェースやゲームシステムの基本的な説明のほか、キーボードとマウスによる操作仕様をプレイヤーの好みによって切り替え可能。基本説明に終始するほかのタイトルとは異なり、操作方法も設定できる点はルナティアならではの特色とも言える。

▲所属国家選択画面。後から変更できないので慎重に決めよう。

▲職業選択画面。髪型や色、顔の形を設定できるのだ。

▲案内役NPC"アンファン"が、基本情報をナビゲートしてくれるぞ。

▲プレイヤーの好みに合わせて、操作仕様を選択できる。

▲マップ画面。世界、大陸、現在位置の3段階に切り替え可能。

初期村を歩くと、頭上に"？"マークが表示されたNPCがいてクエストを受けられる。ルナティアの住人たちはある夜を境に、記憶を無くしてしまっている状態。神々の眷属であるプレイヤーは、彼らからの依頼を達成することによって、記憶を取り戻す手助けをしていくのだ。クエスト達成時には、報酬として"神輝石"をもらえることがある。世界中に散らばっている神輝石を集め、かつての力と自らの記憶を取り戻すことが、メインストーリーに関わる当面の目標なのだ。

クエストは単純なお使いに始まり、特定モンスターの討伐やモンスターの落とすクエストアイテム収集などが多い。制限時間が設けられているものや、ダンジョンにある目的物を探すものなど、趣向を凝らしたクエストもあるぞ。特に討伐系クエストは、倒すべきターゲットモンスターが重なるケースもある（ターゲットモンスターを規定数狩るクエストと、モンスター討伐時に落とすアイテムを集めるクエストなど）。その時点で受諾可能なすべてのクエストを受けて討伐に臨めば、効率的に進められるのでオススメだ。

ルナティアでは、レベル6から受けられる特定クエストを達成すると、騎乗生物を入手可能。騎乗生物は、移動スピードがアップするほか乗ったまま戦闘も可能。プレイヤーと同じく経験値を得て、レベルが上がっていく相棒のような存在だ。また、満腹度という独自のパラメーターがあり、ゼロになると搭乗できなくなる。雑貨屋で購入可能なエサを与えながら、共に冒険していこう。

▲アイテム収集クエストでは、モンスターを倒してクエストアイテムを集める。

▲クエストによっては、報酬でストーリーアイテム神輝石をもらえる。

▲騎乗生物をもらえるクエストはレベル6以上で受けられるぞ。

▲騎乗生物はレベルが上がれば、移動スピードもアップする。

▲プレイヤーのみで戦闘するより、防御力ボーナスを得られる。

戦闘中、モンスターを倒すと"モンスターカード"を落とすことがある。モンスターカードは、雑貨屋で購入できる"図鑑"に登録可能。図鑑は生息エリアごとに異なる種類が用意され、コンプリートすると特定モンスターを捕獲可能なレアアイテムを入手できる。ルナティアに登場するモンスターは、コミカルな個性派揃い。新しいモンスターを見かけると、カードを登録したくなるコレクターゴコロをくすぐる要素なのだ。また、モンスターカードはプレイヤー同士で交換できるので、コミュニケーション手段としても使えるぞ。

冒険を進めると、クエスト報酬やドロップで"変身カード"入手の機会がある。変身カードは、規定レベル以上で使うと特定のモンスターに変身できてしまう"モンスタートランスフォーム"が可能。モンスターに変身すると、強力なステータスアップのほかモンスターの持つ固有スキルを使える。ただし、もっとも大事な特徴は、対人戦可能状態になり、ほかのプレイヤーに対して攻撃を行なえること。モンスタートランスフォームすると、システムメッセージで変身場所のマップとモンスター名が告知される。プレイヤーが変身モンスターを倒すと、一定確率でレアアイテムを入手可能。つまり、モンスタートランスフォームで強力な力を得られる反面、プレイヤーから狙われる立場になるのだ。また、変身したプレイヤーが集まれば、モンスターバトルも楽しめる。ルナティアならではの魅力のひとつだ。

▲図鑑にモンスターカードを登録。コンプリートを目指したくなる。

▲"MAXベラス"に変身。変身時に4種類の使用スキルを選べる。

▲対プレイヤーとの対戦。このあと別の高レベルプレイヤーに瞬殺された。

今回のレポートでは、ルナティアの魅力のほんのサワリ程度しか紹介してないんですけど、注目要素がまだまだあります。アイテム合成や強化が可能な生産活動やオークション、個人商店のほか、モンスターを捕獲してペットにする"モンスターテイミング"、そしてユーザー自身がクエストやダンジョンを作れるシステムも魅力的。そんなルナティアは、既存の要素はしっかり押さえつつ、新しい試みもバッチリ盛り込んだタイトルです。正式サービスも始まったばかりなので、ゼヒ遊んでみましょう。

▲生産スキルのひとつ、"宝石工芸"。合成でアイテムを強化できる。

▲↑街の広場では、個人商店で様々なアイテムを購入可能。