Vol.75:名作アクションゲームがPCのネットゲーになった『ドルアーガの塔〜the Recovey of BABYLIM〜』
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Vol.75:名作アクションゲームがPCのネットゲーになった『ドルアーガの塔〜the Recovey of BABYLIM〜』
by 佐藤ポン 2009年7月24日
当サイトを読んでくれているようなゲームファンのみなさんは、きっといまごろNintendo DSの『ドラゴンクエスト9』を遊んでいるんでしょうね〜。でも、たまにはパソコンのゲームも遊んでよ! 今回紹介するのは、オンラインRPG『ドルアーガの塔〜the Recovey of BABYLIM〜』。運営はゴンゾロッソが担当している。本作は名前からわかるとおり、ナムコが1984年に発売したアクションゲーム『ドルアーガの塔』の世界が舞台となっている。しかし、原作の後の時代という設定だし、ゲームのジャンルもガラッと変わっているため、かつてアーケードゲームやファミコンなどで遊んだ『ドルアーガの塔』の面影はほとんどない。なので、原作をまったく知らない人でも楽しめるよん。
▲「ドルアーガ」という単語を聞くだけで懐かしい気分になれる人はオーバー30か? MMORPGとして生まれ変わった新ドルアーガを若いゲーマーといっしょに楽しんでみよう。
「ドルアーガの塔」の世界を自由に冒険できる!
ゲームの内容は、よくあるタイプのMMORPGと似通っているので、MMORPG経験者ならば操作に戸惑うことなく始められる。キャラクター作成時にはソルジャーとスカウト、ドルイド、メイジの4種類から職業を選択可能で、これらが初期職業となる。もちろん、ゲームを進めればより強力なスキルを扱える上位職へ転職できる。ただし上位職はレベル40まで育成した上に、一定のクエストもクリアーしている状態にする必要がある。さらに、公式サイトにはその上の「3次職」の存在までほのめかされている。転職についてはちょこっと気が遠い話なので、初めは深く考えずに職業を決めてしまってもよいだろう。
▲初期段階で選べる職業は4種類。性別や髪型、顔、体格などを設定可能。画面左下に表示されている説明文を読んで、自分にピッタリな職業を選ぼう。
キャラクター作成が終わってゲームが始まると、目の前にはNPCが立っているはずだ。NPCの名前は「入国審査官リーン」。彼をダブルクリックして会話をすると、ひとつめのクエストを受けられる。この町は「ラジャフ」と呼ばれる町なんだけど、彼との会話で周囲の地形やモンスターの位置などを理解できる。文字を読むのが面倒だと感じるかもしれないが、チュートリアルだと思ってジックリ読んでおくことをオススメするぞ。
▲クエストを持っているNPCは頭上に「?」のアイコンが表示されている。会話をするとクエストの内容を教えてくれるぞ。なお、クエストは同時に複数受け取れる。
インターフェースもWindows準拠!? 画面がスッキリ!
クエストを受けると画面左上にウィンドウが表示され、現在の進行状況を確認できる。本作ではこの他に、荷物や装備品を確認するための「インベントリウインドウ」や、スキルがリストアップされる「スキルウィンドウ」、拡大マップなども個別のウィンドウとして表示・非表示可能。すべて広げてしまうと画面が見えづらくなってしまうので、状況に応じて表示させよう。ここで便利なのがウィンドウの最小化ボタン。まるでWindowsのエクスプローラのように、それぞれのウィンドウの右上には「_」と「×」のアイコンが表示されている。「×」をクリックするとウィンドウが最小化され、「×」をクリックするとウィンドウが閉じる。よく使うインベントリウインドウや拡大マップなどは普段最小化させておき、開きたいときはいつでもワンクリックで表示可能な状態にさせておくと便利。
▲キャラクターの性能や地図などの情報は、独立したウィンドウで表示される。画面が見づらくなったら最小化アイコンをクリックし、ウィンドウをバー表示させるとよい。
本作を遊ぶからには「ドルアーガの塔」に上りたい!
本作に登場する「ドルアーガの塔」は、オリジナル作品の塔とはデザインも仕組みも異なっている。原作の塔はレンガ造りの立派な建造物風だったけど、今回の塔はまるで巨大な樹木のよう。何本もの白い「ツタ」がからまりあって、空に向かって伸びているようなデザイン。原作を遊んだことがある人なら、初めて見たときは誰でも「なんじゃこりゃ!?」と思うだろう。
▲ドルアーガの塔は遠方からもよく見える。近づくにつれてわかってくるが、この建物(?)はとにかくデカい!
もちろんこの塔の内部はダンジョンになっていて、冒険者なら誰でも入れる。しかーし、ドルアーガの塔のシステムをきちんと理解しておかないと痛い目に遭ってしまうので注意が必要だ! なんとこの塔、どんなに高レベルの冒険者が入っても、キャラクターの強さは塔の階数の2倍のレベルに抑えられてしまうのだ。例えば塔に入った1階では、キャラクターのレベルは2。2階に上がったらキャラクターのレベルは4、3階はレベル6……といった感じ。ようするに、いくら鍛えまくった冒険者でも、塔に入ったら全員同じレベルというワケ。
さらに、制限されるのはキャラクターのレベルだけではなく、装備している武器や防具までも同様。そのため、せっかく手に入れた強力なアイテムも効果が発揮されない。塔の中を冒険するときは、どのフロアーを攻略するかを事前に考えて、それに合った装備品を持ち込まなければならないのだ。
そこまでしてドルアーガの塔に入る理由は……と言うと、そう! みなさん想像しているとおり、超レアなお宝です!! ドルアーガの塔の内部はいくらモンスターを倒しても経験値は入らないが、その代わりに地上では入手不可能なレアアイテムを入手できる。でも、レアな財宝が入っている宝箱を見つけるには、ある条件をクリアーしなければならないようだ。このあたりは原作の『ドルアーガの塔』といっしょで、当時遊びまくった世代のゲームファンはうれしい気持ちになっちゃうかも!?
▲塔の内部はこのような感じ。レベル2のモンスターと戦ってみたが、とにかく強い! きちんとした装備と仲間を招集して挑んだほうがよさそう……。
奥が深いアイテム生産システムもやり込める!
フィールドでモンスターを倒すと、素材アイテムを落とすことがある。これらを蓄えておくと、武器や防具などのアイテムを生産可能になる。アイテム生産を行なうには、まず初めに「技能」を習得する必要がある。技能は「板金」や「服飾」、「鋳造」、「学術」など6種類が用意されていて、それぞれ選んだ種類によって生産可能なアイテムが異なる。自分がなにを作りたいのかをよく考えて、6種類の技能のなかから好みのタイプを選ぼう。
生産の他に、装備アイテムを強化してカスタマイズすることも可能。強化を行なうには「力の印章」や「加護の印章」が必要になり、攻撃力や防御力、耐久度を増強させられる。また、武器には「オーブ」と呼ばれる石のようなアイテムを組み込んで、攻撃力を高められる。オーブの種類によっては炎や土などの属性ダメージを追加させられる。強力なモンスターとの戦いに挑む前には用意しておきたい。
▲生産システムで装備品を作って着飾ってみよう。素材となるアイテムはモンスターを倒した後にドロップする場合がある。忘れずに拾っておこう。
7月24日にはアニメ版『ドルアーガの塔』のDVDが発売
本作はMMORPGとアニメーションとのメディアミックス展開を行なっているのも特徴。7月24日には、DVD第五弾となる『ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜 DVD 第5の宮』が発売される。価格は7875円。このDVDにはアニメの第9話と第10話が収録されている他に、初回特典としてドラマCDやオンラインゲーム用アイテムチケットも封入されている。『ドルアーガの塔』の世界をトコトン楽しみたい人はゲームといっしょにいかがでしょーか?
▲世界観にどっぷりハマりたい人はアニメもいっしょに!
ライター経歴
佐藤ポン
1972年、神奈川生まれの千葉育ち。パソコンゲームが大好きなフリーランスライター。アスキー、エンターブレインでパソコン誌『TECH Win』の編集者として記事制作に携わった後、2001年にフリーランスとなる。パソコンゲーム以外の趣味はマウンテンバイクとツーリング。ヒマさえあればいろいろなMMOを遊んでいる渡り鳥プレイヤー。
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