今回紹介するタイトルは、ゲームオンが運営する『PRIUS ONLINE』です。『PRIUS ONLINE』の舞台は７つの月が照らす幻想的な世界"プリウス"、プレイヤーは"アニマ"という謎の少女と共に冒険してふたりが失った記憶を取り戻していく、というストーリー。5月18日にオープンサービスが始まったばかりの本作は、プレイヤーの増加に伴い、3つめの新ワールド"コッタ"を追加したばかり。本レポートでは、序盤の基本要素と本作最大の特色であるアニマとの交流について紹介していきます。

キャラ作成画面では、森羅万象の元素を操る"元素術士"、科学と魔法を融合させた武器を使用する"ガンナー"、強靱な肉体を最大の武器とする"戦士"、ダガーと弓矢を巧みに操る"ハンター"、唄と楽器を奏でて味方を癒す"楽士"の5種類の職業から選べる。元素術士は、MPを消費して攻撃、回復、補助スキルを行使する魔法系タイプ。ガンナーはピストルやライフルなどの銃器で遠距離から近距離までフォローする。戦士は、フィストナックルで近接戦闘を戦う前衛タイプ。ハンターは弓とダガーを得物にテクニカルな戦いを得意とする職業。楽士は、歌声と楽器演奏で味方の能力をサポートする支援系職業だ。なお、現時点で選択可能な職業は5種類だが、新たな職業も今後追加される予定。
キャラ作成画面では共に冒険することになるアニマの容姿と性向も選択する。特に性向は、敵を弱体化するスキルを得意とする"積極・依存"、攻撃スキル主体の"積極・自尊"、回復スキル主体の"消極・依存"、補助スキル主体の"消極・自尊"の４系統あり、性格に応じた振る舞いや戦い方をするようになる。選択したプレイヤーキャラとのバランスやプレイスタイルに合わせた性向を検討してみよう。ちなみにヌンチャクが選んだのはロン・マス、アニマの性向は積極・依存にしたぞ。
プレイヤーキャラを作成すると、チュートリアルに移行する。チュートリアルは、プレイヤーキャラが記憶を失ない、アニマと離ればなれになった戦いをベースに、戦闘時の基本操作を習得していく。さらにアニマが召喚可能な巨人"ガイガス"を操作する場面もあり、迫力の戦闘シーンを体感できる。

▲元素術士は、"ヒューム（男性）"が就ける職業。

▲"ヒューム（女性）"が就くガンナーは、銃器を駆使する。

▲"ロン・マス"が就く戦士は、肉体を武器に戦う近接職。

▲楽士には、美しい容姿で芸術を愛する種族"ベリア"が就ける。

▲アニマの容姿、性向を設定。容姿は髪型、顔を選べる。

▲チュートリアル。基本的な戦闘をこなしながらダンジョンを進む。

▲チュートリアル中盤。プレイヤーキャラはアニマと離ればなれになってしまう。

▲アニマと味方を失ったプレイヤーキャラは、敵の操る巨人との戦いに突入する。

本編開始直後のプレイヤーキャラは、チュートリアルで描かれた戦闘でアニマと離れ、敵の巨人との戦いで記憶を無くした状態。当面の目標は、アニマとの再会を目指してキャラを育成していくことだ。
ロン・マスのプレイ序盤は、種族の首都"ペラセントラム"を拠点にNPCからの依頼をこなしながらキャラを育成していく。依頼にはレベルごとに用意された"クエスト"と、制限付きで繰り返し受けられる"ミッション"の2種類があり、頭上に"!"マークが表示されているNPCが目印。討伐系の依頼は、街の外に徘徊するモンスター"ベスティア"を規定数狩ったり、倒したあとにドロップするクエストアイテムを集める内容がメイン。適性レベル帯が同じクエストとミッションは、ターゲットとなるベスティアが重複することが多いので、どちらも積極的に受けておいた方が効率よく経験値を稼げる。
クエストとミッションをこなして一定値まで経験値が貯まるとレベルが上がる。レベルアップ時にはスキルポイントが得られ、トレーナーNPCからレベルに応じた新たなスキルを習得可能。スキルポイントを消費して、習得したスキルを強化することもできる。近接戦闘に特化したロン・マスの場合は、ダメージに追加効果を備えた攻撃スキルや攻撃力や自身の体力回復を促進するスキルなどが用意されている。また、キャラレベルが5まで上がると、NPCから装備アイテム一式が入った"成長の箱"がメールで送られてくる。序盤は5レベルごとに成長の箱がもらえるので、NPC商人から装備を購入する必要がないのだ。

▲頭上に"！"マークが表示されたNPCがクエストホルダーだ。

▲ペラセントラムの長老。ストーリークエストでは要所ごとに会うことになる。

▲レベルアップ時には、レベルに応じたTipsが表示される。

▲トレーナーNPCから、レベルに応じたスキルを習得できる。

▲習得スキルは、スキルポイントを使って強化可能。

▲街にある"お知らせ板"では、キャラのレベル帯で受けられるクエストを確認可能。

▲5レベルごとに、基本装備が入った"成長の箱"をもらえる。

プレイヤーキャラのレベルが10に達すると、アニマとの再会の機会が訪れる。ここは序盤のクライマックス的なイベントなので詳しくは紹介しないけれど、ゲーム内のメールボックスをこまめにチェックしておくと良いかもしれない。レベルが上がってキャラが育つと、ストーリー上で重要なイベントに繋がるメールが届くことが多いのだ。
再会からは、アニマとは常に一緒に冒険していくことになる。アニマは戦闘時のサポート、生産活動、巨人ガイガスの召喚など、彼女しか行使できない能力をたくさん持っているのだ。彼女には独自のパラメーター"親密度"があり、プレイヤーとのコミュニケーションや共に行動する時間によって徐々に上昇していく。親密度が高いほど、戦闘時に詳細に指示を出せたり、特殊スキルの成功率が上がるのだ。ただし、戦闘時にアニマが力尽きてしまうとそれまで蓄積した親密度は大幅に下がってしまう。アニマ自身はか弱い少女なので、戦闘時には攻撃を受けさせないように守りながら戦うことが必要だ。戦闘時のサポート傾向は、キャラ作成時に設定した性向に準じる。性向は固定ではなく、育成方針とプレイヤーとのコミュニケーションによって徐々に変化していく。つまり、共に冒険していくことで、プレイヤーごとのアニマに育っていくのだ。
アニマは、"アニマモード"に切り替えることで直接操作することが可能。彼女には精霊や幽霊など、神秘的な存在と交感できる能力があり、アニマにしか見えないNPCも存在する。ストーリー進行によってはアニマモードにして、怪しい場所を探索すると道が開ける場面も多い。なお、アニマモードは親密度の高さによって制限時間が変化し、プレイヤーから離れすぎてしまうと解除されるので注意。
アニマとの再会を果たしてからは、失われた感情を取り戻していく"アニマクエスト"を受けられる。クエストを達成するとアニマに"怒り"や"喜び"などの感情が備わり、本来持っていた特殊スキルが使用可能になる。特殊スキルは料理アイテムを作る"料理"、精霊を通じてポーションを作る"栽培"、倒したベスティアから魂を得る"鎮魂"、特定のベスティアをテイミングする"なだめる"など、多種多様なスキルが用意されている。それぞれに熟練度があり、スキルを使うほどに成功率が上がり、より高ランクのスキルを行使できる。
特定のクエストを達成すると、アニマは巨人"ガイガス"を召喚可能になる。 召喚されたガイガスは、その巨体もさることながら周囲のベスティアを一網打尽にする破壊力を持つ頼もしい存在。ただし、召喚には戦闘を重ねるごとに蓄積される"ガイガス召喚ゲージ"が最大まで必要なため、頻繁に召喚できない。ここぞという時の切り札として使おう。

▲レベル10にして訪れた感動の再会シーン。

▲戦闘時のアニマは、４種類のスキルで戦いをサポートする。

▲"性向パネル"で現在の性向の確認と育成方針を設定可能。

▲プレイ中、アニマとのコミュニケーションを求められる場面も多い。

▲いろんな着せ替えが可能なアニマ衣装。このために金欠になる危険アリ。

▲アニマモードに切り替えることで、視認できるNPCが存在する。

▲アニマクエスト。達成するごとに感情を取り戻していく。

▲フィールドにある植物と交感し、生産に必要な素材を採集できる。

▲料理。素材と取り戻した感情を組み合わせ、料理アイテムを作る。

▲ガイガス。召喚までに至る条件に相応しい威力を持つ。

本レポートで紹介している要素は、ほんの序盤だけ。『PRIUS ONLINE』は、アニマと再会してからが本番です。プレイ各所で生じるアニマとのコミュニケーション、多彩なアニマ衣装による着せ替えなど、アニマとの愛着を育む要素が盛りだくさん。「アニマ、アニマ」と気持ち悪いおっさんだと思われるかもしれませんけど、それでもいい（笑）。MMORPGと育成要素が融合した、新しいタイプのタイトル。オススメです！

▲アニマの着せ替えが楽しい（こればっか）。