ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ191:ここ最近の"Wiiウェア"が熱い!
Wiiの"ショッピングチャンネル"でダウンロード購入できるWii専用ソフト、"Wiiウェア"。2008年3月25日にサービスがスタートして、すでに1年が経ったんですが、ここ最近はパッケージソフトに負けず劣らずな良質作品が揃ってきたなあと……。
最近だと、『あそべる絵本 とびだスゴロク!』(Wiiウェア 任天堂 2009年3月26日配信 1000Wiiポイント)が面白かった〜! サイコロの代わりにさまざまな効果を持つカードを使って進んでいくスゴロクタイプのボードゲームなんですが、運とテクニック(実力)のバランスが絶妙で、他プレイヤーとの駆け引きがすごく熱いんですわ。
個人戦もしくはチーム戦の最大4人プレイができますが、友だち4人で遊ぶとめちゃくちゃ盛り上がりますよ〜。『モノポリー』や『桃太郎電鉄』シリーズなど、ボードゲーム好きなら絶対ハマるはず(実際『桃鉄』マニアのボクがハマった!)。ランダム性が強いボードゲームなので何回でも遊べるし、それでいて1000Wiiポイントでしょ? コストパフォーマンスは高いですよ。
ちなみに本作を開発したのは、グランディングという会社で、過去に『スペースチャンネル5』や『Rez』のアシスタントプロデューサーを務めた岡村峰子さんが代表取締役。彼女は本作のプロデューサーも担当しているのですが、女性ならではの繊細な視点で、非常に可愛らしくほんわかした印象のゲームに仕上がっています。そういう意味では、コアなボードゲームファンだけではなく、家族や若い女性にもオススメできる1本です(ホントに老若男女が楽しめるシンプルさ)!
それとですね、こちらはまだ遊んでいないのですが、アクションゲーム『きみとぼくと立体。』(Wiiウェア 任天堂 2009年3月26日配信 1000Wiiポイント)も面白そう。というのもですね、本作を手掛けたのは、『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』の生みの親である飯野賢治さん!
そんな彼の、なんと約9年ぶりの新作ですよ。いやはや、個人的にはですね、これを機にまたゲーム業界に復帰し、さまざまな作品を作ってほしいなあ、と思っています(飯野さん、おひさしぶりです。お元気ですか〜?)。
……で、以前もこのコラムで書きましたが、"Wiiウェア"のメリットのひとつには、制作費の安さが挙げられます。パッケージ商品とは異なり在庫を抱えるリスクがなく、また流通費などもかからない。そのため、ゲームメーカーやクリエイターにとっては低コストでゲームを制作することができるんです。制作費が莫大にかかるヒット作・続編の大作ゲームではない、アイデア勝負の変化球を手軽にリリースできるのが、良いところ。
ヒット作・続編の大作ゲームももちろん良いんですけど、個人的には触手が動かないんですよね〜(笑)。なんていうのかな、ボク自身が"あまのじゃく"ですし、王道よりも"カウンターカルチャー"的な、独創的で尖った作品が好きだったりするんですよねえ(笑)。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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