ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ189:『みんなでスペランカー』発売記念イベントに行ってきた!
みなさん、『スペランカー』って知ってます? ボクのような、おっさんゲーマーにとっては非常に懐かしいタイトルなんですけど、最近の若い人たちはプレイしたことあるのかなあ? 1983年にATARI-8 bit版(Broderbund社)そして1985年にはファミコン版(アイレム)が発売されたアクションゲームですよ。
「ほんの少しの段差から落ちただけでやられる」、「コウモリのフンに接触しただけでやられる」など、"ゲーム史上最弱キャラクター"のイメージが強い本作ですが、個人的にはファミコンカセットの前部に取り付けられた赤い発光ダイオードの無意味さが非常に印象に残ってるんですよねえ(笑)。
そんな『スペランカー』の最新作がですね、プレイステーション3のダウンロード専売タイトルとして2009年3月にリリースされるんですよ。その名も『みんなでスペランカー』(プレイステーション3 アイレムソフトウェアエンジニアリング 2009年3月配信予定 2400円【税込】)。
そのリリースを記念して、2009年3月13日、東京の"EIZO ガレリア銀座"で、『みんなでスペランカー』発売記念イベント"スペランカーラウンジ"が開催されたんです。ボクも遊びに行ってきました〜。
一般入場はできず、あくまでも関係者およびプレス向けのイベントだったのですが、そのゲスト招待者のメンツがすごい! 『ゼビウス』の生みの親である遠藤雅伸さんでしょ、『ワンダと巨像』の上田文人さん、『かまいたちの夜』の麻野一哉さん、『アルキメDS』や『キャプテン★レインボー』の西健一さん、『アクアノートの休日』や『巨人のドシン』の飯田和敏さん、そしてゲーム好きのアイドル、杏野はるなちゃんなどなど!
そんな豪華メンツにこっそりと混じってですね、このボクもゲストとして参加させて頂いたんです。ホント恐縮です〜。ゲストメンバーの集合写真は『みんなでスペランカー』の公式サイトを参照のこと! あとココとかココでもレポート記事がアップされています。
で、この『みんなでスペランカー』ですが、4人同時プレイができるのがポイント。協力しながら洞窟を探検したり、また全員がライバルとなってゴールまでのタイムを競ったりといった遊び方ができます。
相変わらず主人公は、少しの段差から落ちただけで死ぬし、コウモリのフンに触れただけで死ぬんですが、その「すぐ、やられる感」が、ゲームとして面白いんですよね。ちょっとしたことでも死んでしまうので、繊細なコントローラーさばきが求められ、すごく緊張感のあるゲーム展開が味わえます。
「ファミコン版の『スペランカー』はクソゲーだ!」という人もいますけど、ボクはそうは思わないんですよね。現在となってはオーソドックスなアクションゲームですけど、当時としてはゲームシステムもルールもよく出来た作品だったと思います。
"クソゲー"と呼ばれるゆえんは、やはり最弱である主人公にあるんじゃないでしょうかね。「すぐ、やられる」からプレイヤーが焦っちゃうんですよね。冷静になって取り組めば、比較的にラクにステージクリアーできるゲームですし。ゲームシステムが悪いのではなく、いわゆる"覚えゲー"に近いので、同じところでミスをしないように学習していく力が求められるゲームなんですよねえ。
ちなみに、4人対戦ができる『みんなでスペランカー』では、たとえ誰かがやられてしまっても、他の人が助けることで生き返ることもできるんですよ。なので、たとえ自分が下手でも、他の人が上手ならばステージクリアーすることも可能。
オリジナル版を踏襲したゲームシステムだけど、多人数で遊ぶそのプレイ感覚は新しく、かなり白熱します。「やられてしまう」のは悔しいけれど、多人数プレイだと、逆にそれが"笑い"に変わるんですよね。そういう意味では、非常に良いリメイク作品に仕上がっていると思います〜。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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