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ステージ190：気になる海外ゲーム、ぜひ日本で発売してほしい！

2009年3月27日(木)更新分

ここ最近はですね、ニンテンドーDSの『立体ピクロス』(ニンテンドーDS　任天堂　2009年３月12日発売　3800円【税込】)にハマってます〜。"ピクロス"を3D(３次元)にした発想がすごいと思いません？　まさにこれはテレビゲームだからこそ楽しめる作品ですよ(紙媒体で『立体ピクロス』を表現するのはムリですよね)。

ちなみに本作を制作してるのは『星のカービィ』シリーズなどを手掛けるHAL研究所。さすが"HAL研"というだけあり、そのプレイ感覚は心地よいです。タッチペンを使って、ブロックを削ったり、立体オブジェをくるくると回したり、CTスキャンのようにオブジェを輪切りにしたり、と……それぞれの操作はすごく快適。まさに触っているだけで楽しいです。

ちまちまと"理詰め"でブロックを削っていくその作業にハマるとやばい。気が付くと"立体ピクロス脳"(笑)になってるんですよ(なんと夢にも出てきた！）。そもそもボクは、文系ではないと思ってましたが、やっぱりこういう理数系のゲームにときめくんですよねえ(ここをこうすると、あっちがこうなってといったような、「風が吹けば桶屋が儲かる」的なシステムが好き。そのわりには戦略シミュレーションは苦手だったり）。いやはや、このゲーム、すごく楽しいです。

で、まえふりが長くなってしまったけど、ここからが本題。以前このコラムでも書きましたが、ついに『グランド・セフト・オート』シリーズの最新作、ニンテンドーDSの『Grand Theft Auto: CHINATOWN WARS(グランド・セフト・オート：チャイナタウンウォーズ)』が北米およびヨーロッパで発売されました。

じつは先日、知り合いが持っていた北米版を少しだけ遊ばせてもらったのですが、すごく良い出来。真上から見たトップビューの2Dアクションになっていますが、ニンテンドーDSとは思えないほどのグラフィックの描き込みや演出がハンパじゃないし、なによりプレイ感覚は、まさに『グランド・セフト・オート』そのもの！　タッチペンを活かしたギミックなどもあり、想像以上にファンとしてはワクワクしました。布団で寝っころがりながら『グランド・セフト・オート』が遊べるってのがうれしいです。あー、日本版の発売決まらないかなあ。

それともうひとつ気になっている海外ゲームが、Wiiのアクションゲーム、『MADWORLD(マッドワールド)』。この作品、日本での発売はまったくの未定なんですが、制作しているのは、『バイオハザード』シリーズを手掛けた三上真司氏や、『大神』や『鉄騎』を手掛けた稲葉敦志氏などが所属するゲーム開発会社のプラチナゲームズ(販売はセガ)。

プレイヤーは"Death Watch(デスウォッチ)"と呼ばれる殺人ショーに参加し、ランカー保持者たちと殺し合いをしていく、というゲーム設定。ストーリー設定からして、かなり「マッド」ですが、特出すべきはそのグラフィック。すべてが白と黒の２色だけで描かれており、"血"だけは赤で表現されているという異色の作品。初めてこのゲーム画面みたとき「まさにアートだ！」と思いましたね。このくらいブッ飛んだグラフィックデザインのゲームって、日本じゃなかなかナイですよねえ。

しかもですよ、日本未発売なのに開発しているのは日本のクリエイター。日本人が世界に向けて本気で作った作品、ということですよ。いやはや、最近の海外ゲームはホントに高品質なものが多いです。

ちなみに現在、ゲームのマーケット的にはアメリカやヨーロッパがメインで、国産ゲームの世界シェアはなんとたった20パーセントほど！　売上はもちろん、全体的なゲームの評価も下降気味で、世界に水をあけられている状態です。

とはいえ、国産ゲームにも『立体ピクロス』のように良い作品も多いですし、日本のゲーム業界にはぜひぜひがんばってほしいなあ、と思うわけです。「テレビゲームは日本の文化」とまで言われるようになった、'90年代中盤以降の盛り上がりを、日本のゲーム業界は巻き返してほしいなあと。もちろん、ボクらゲームユーザーの応援も必要ですよ。みんなで盛り上がっていけるといいですよね。