ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ152:ひさびさに『高橋名人の冒険島』を遊んでみた!
ふと、『高橋名人の冒険島』がプレイしたくなり、ゲームボーイアドバンス版の『ファミコンミニ 高橋名人の冒険島』を知り合いから借りて遊ぶことに。
『高橋名人の冒険島』といえば、1986年にハドソンから発売されたファミコン用のアクションゲーム。プレイヤーは高橋名人となり、キュラ大王にさらわれた恋人ティナを助けるために妖精のハニーとともに冒険島に挑んでいく、というストーリー。
いや〜、ひさびさにプレイしましたけど、けっこう難しい〜。こんな歯ごたえあったっけ? というかボクの腕前が落ちただけか〜? でも、すごく楽しめました。当時の思い出が走馬燈のように蘇りまくりですよ! 『高橋名人の冒険島』が発売されたとき、ボクはちょうど高校生。学校帰りに友だちの家に集まって、毎日のようにファミコン大会を開催してたなあ……。
当時は、いわゆるファミコンブームと言われた時期。"16連射"で世のファミっ子たち(死語!?)を虜にした、あの高橋名人がゲームになった、ということもあり、はすっごく話題になった作品なんですよねえ。
ちなみに、本作に登場する"なすび"。じつはこれ、間違って取ってしまうと名人のバイタリティー(体力)ゲージがどんどん減っていってしまうというマイナスアイテムなんですが、なんで"なすび"になったか知ってます?
じつは「高橋さんの嫌いな食べ物は何ですか?」という開発者の質問に対し、「しいて言えば"なすび"かな?」と答えた名人のその一言で、マイナスアイテムが"なすび"になった、というのはけっこう有名な話。
もしこれが"鍋焼きうどん"だったら、マイナスアイテムが"鍋焼きうどん"になっていたかもしれないし、"サーターアンダギー"だったら、アイテムが"サーターアンダギー"になっていたかもしれない……と思うとちょっと面白いですよねえ。
それと余談ですが、本作はゲームボーイやプレイステーション2など、さまざまなゲーム機に移植されましたけど、携帯アプリ版もあるんですよね。しかも携帯アプリ版は、オリジナル版の移植である『高橋名人の冒険島』以外にもうひとつ、『ガチャはし名人の冒険島』という作品も配信されているんですよ。
じつはこれ、あの"ガチャピン"とコラボレートをした作品。"ガチャはし名人"というキャラクターを操作して、さらわれた"ムック"を助けにいくというゲームに仕上がっているそうです。まあ、ゲームシステム的には『高橋名人の冒険島』なんですが……うーん、"ガチャはし名人"ってすごいネーミング(笑)。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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