ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ151:ゲームに登場するゾンビたちが走ったら?
先日、DVDで『28週後...』(2007年公開)という映画を観たんですが、これが面白かった〜。
この映画、2002年に公開されたホラー映画、『28日後...』の続編にあたり、いわゆる"ゾンビ映画"と呼ばれるジャンルの作品。
舞台はロンドン。感染すると凶暴化し、他の人間に襲いかかる新種のウイルスを描いた内容で、そのウイルスの猛威から免れた人々が危機的な状況のなかを生き延びていく……というストーリーになってます。
ちなみに本作の製作総指揮を担当したのは、映画『トレインスポッティング』(1996年公開)の監督を務めたダニー・ボイル。『トレインスポッティング』といえば、イギリスの若者たちの姿をスタイリッシュな映像で描いた青春映画。日本でもヒットした作品なので知っている人も多いんじゃないでしょうか? ボクが好きな映画のひとつでもあります。
そんなダニー・ボイルが手掛けているということもあり、『28週後...』は、ただの"ゾンビ映画"じゃないんですよね。臨場感溢れる映像のスタイリッシュさに加え、なんとですよ"ゾンビが走る"んですよ。
ゲームでも、『バイオハザード』や『デッドライジング』など、ゾンビが出てくる作品は多数ありますけど、どちらかと言えば"ゆっくりとした動きで迫ってくる"ってイメージですよね。
しかし『28週後...』のゾンビたちは、全力疾走で追いかけてくる。しかも、その数が半端じゃない! "ゆっくりとした動きのゾンビ"はそれはそれで怖いんですけど、"全力疾走のゾンビ"が一斉に追いかけてくるスピード感は、また違った恐怖感があります。
『28週後...』のゾンビたちに限らず、映画では"走るゾンビ"という演出はけっこう昔からあるんですが(『バタリアン』とか)、ゲームで"走るゾンビ"をテーマにした作品があれば面白いかもと思ったり。
『バイオハザード』や『デッドライジング』に出てくるゾンビたちが全速力で襲ってくる……と考えるとすごく怖いし、それはそれで面白そうなゲームになりそうなカンジしません?
また、"ゾンビに襲われたらゲームオーバー"ではなく、プレイヤーはそのままゾンビとしてゲームが続けられるシステムがあっても楽しいかも。
『28週後...』を観て、ふとそんなことを思ったんですが新しいゲームの企画としてどうでしょうかね〜?
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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