ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ217:ゲームのパッケージ版とダウンロード版の価格設定って?
あー、ちょっと気になることがあるんですよ。1月14日に発売されたプレイステーション・ポータブル(PSP)版の『鉄拳6』の価格のことなんですが、UMD版が6279円【税込】で、ダウンロード版が6280円【税込】なんですよね。
「え!? ダウンロード版のほうが1円高いんだ!」ってビックリ。ほら、ダウンロード版って、パッケージ代や流通費などがかからないから、安価で販売できるのがウリのひとつじゃないですか。しかも、これまでに発売されているPSPのゲームを見る限りでは、UMD版より、ダウンロード版のほうが価格が安いものが多い。
さらに、UMD版は家電量販店なら割引価格て買えるから(たぶん定価が6279円なら5000円弱くらいで買えるでしょ?)、このPSPの『鉄拳6』ダウンロード版はすごく割高な印象なんですよねえ。
たぶんね、1円高いのは、ダウンロード版は1円単位の課金ができないだろうから、キリの良い6280円になったと思うんだけど(あくまでもボクの予想)、なんでUMD版とダウンロード版を同じ価格設定にしたのかなあー? ゲームの内容は同じですよね? うーん、不思議というか、なんか大人の事情が隠されているっぽい! ……それって考えすぎですか?(笑)
ちなみに、他のPSPのゲームのUMD版とダウンロード版の価格設定ですが、だいたいUMD版の定価から、1000円〜2000円弱くらいを引いた値段がダウンロード版の価格になってますよね。UMD版が4800円【税込】だとしたら、ダウンロード版は3800円【税込】とか、そんな感じ。
でも、UMD版は家電量販店などで、安く買えますから実売価格的には、ダウンロード版とさほど変わらないんですよね。そう考えると「ダウンロード版って割高だなあ」って思っちゃう。いちいちUMDを差し替える手間はないし(データで管理するので場所を取らない)、ロード時間が早いなど、ダウンロード版ならではのメリットもありますけど、個人的にはあまりそこに魅力は感じないんですよねえ。逆に、説明書の現物が付いてこない、中古ショップに売れない、などのデメリットもある。
いちゲームユーザー(消費者)として言うならば、ダウンロード版の価格設定は、UMD版の定価ではなく、実売価格の1000円引きくらいだと嬉しいなあ、と思ったり(もちろんゲームメーカーからしてみれば、この不況のご時世ですし、開発費や人件費などで大変なのはわかってますけど)。
社会人なら、5000円ほどのゲームをポンポン買えるかもしれないけど、学生さんなどにとっては5000円の出費は大変ですからねえ。ユーザーとしては、面白くて安いゲームがたくさんリリースされることを願いたいです(いやホント、開発が大変なのはわかってますけどね!)。
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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