ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ221:助け合いの精神が感じられるゲームが好き
ここ最近、どっぷりとハマっているのが、Xbox 360の『バトルフィールド:バッドカンパニー2』というミリタリーアクションシューティングゲーム。まあ、いわゆる現代戦モノのFPSなんですが、最大24人でのオンラインモードが楽しいんですよ。
本作の特徴のひとつに"破壊表現"がありまして、マップ上のほとんどのオブジェや建物を壊すことができるんです。従来のゲームでは"建物=遮蔽物"でしたけど、本作では障害物を壊して進撃したり、壁に開けた穴を狙撃ポイントにしたりと、他のFPSでは味わえない独特の戦略性や爽快感が楽しめます。
たとえば、建物のなかに隠れていたとしても、いきなり外部から壁を壊されて攻撃されることもあるんですよね。つまり、同じマップだとしても、障害物や建物の破壊状況で、プレイ感覚がガラリと変わるので何度でも楽しめるんです。さらには、戦車やヘリコプターなどさまざまな乗り物を駆使したビークル戦も味わえ、非常に戦略性の高い作品に仕上がってます。
ちなみに、オンラインモードでは、突撃兵、工兵、衛生兵、偵察兵と、特性の異なる4つ兵科のなかからひとりを選んで戦場に繰り出すのですが(対戦中、途中でやられた場合は再選択可)、それぞれの兵科の特性を活かした戦い方をするのが、このゲームのポイント。
ボクがよく使用しているのは偵察兵なんですが、スナイパーライフルの扱いに優れているので、前線からちょっと離れたところで敵を見つけて狙撃していくのが基本の戦いかた。逆に突撃兵は、その名のとおり、とにかく前線に突っ込んで、敵と直接交戦が得意。工兵は車両を修理できたり、衛生兵は倒れた仲間を蘇生できたりと、それぞれに役割があるんです。
ただ、みんながみんな自分勝手に敵地に突っ込んでいくだけではダメで、自分の兵科の特性を活かして、チーム全体が助け合いながら戦わないと、なかなか相手チームに勝てないんですよね。たとえば、壊れた戦車を見つけたら工兵が修理をし、傷付いた仲間がいたら衛生兵が救急キットを渡し、突撃兵の援護を偵察兵がしたりなど、まさに持ちつ持たれつの関係。
こういう仲間同士の"助け合い"が感じられるゲームって、個人的には大好きなんですよね。ここ最近ずっと遊んでいた『レフト4デッド2』しかり、『アーミー オブ ツー:ザ 40th デイ』しかり。みんなが好き勝手に行動して敵を倒すのではなく、仲間と助け合いながら戦略を練っていく……こういうゲームって、すごく日本人に合ってるなあ、と思うわけです。
ちなみに、日本人(東洋人)って、西洋人と違って、まわりの関係性を重視して物事を見ているんだそうで、逆に西洋人は個々の事象を重んじるそう。例えると、東洋人はひとりが信号無視をすると一斉にみんなが渡り出すけど、西洋人は渡る人と待つ人に分かれるんだとか。
どっちが良いとか悪いではなく、そういう意味では『バトルフィールド:バッドカンパニー2』や『レフト4デッド2』のような、他者の関係性を重視しながら助け合うゲームは日本人に合ってるんだろうなあ、と思ったり。
……あー、そんなこんなで、早く他の仕事も終わらせて、『バトルフィールド:バッドカンパニー2』やろうっと!(笑)
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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