ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ169:日本版発売間近! 『グランド・セフト・オートIV』
今年の4月に発売されるやいなや全世界で話題を振りまき、発売初日で3億1000万ドルの売り上げを記録。さらに発売初週でなんと600万本以上を販売したという怪物タイトルがいよいよ日本上陸!
そう! ついに来週発売ですよ、『グランド・セフト・オートIV』(カプコン プレイステーション3、Xbox 360 2008年10月30日発売予定 各8390円)の日本版。いやー、すっごい楽しみです。
ナンバリングタイトルとしては4年ぶりとなる最新作ですが、じつは先日、仕事でXbox 360版を少しだけプレイしたんですけど、これまでのシリーズ作より、さらにリアリティーが昇華している印象。
とくに目を見張るのは、人々の動きやリアクション、クルマの挙動や壊れかた、道路に転がったゴミや空き瓶の散乱具合、壁のラクガキの汚さなどなど、随所にこだわった演出類。ただゲーム画面をボーッと眺めているだけでも楽しめます。
さらには、登場キャラクターの性格付けやセリフ回しなども秀逸で、徹底的に世界観が作り込まれているんですよねえ。いかにグラフィックが現実世界のようにリアルだったとしても、そこにリアリティー(現実味)がなければ、しらけてしまいますからねえ。
しかも"リアル"を追求しすぎると、"シミュレーター"になりがちなところですが、そこはあくまでも、遊んで(触って)楽しい"ゲーム"に仕上がっているのはさすが!
そういう意味では、本作の舞台となるリバティーシティは、まさに"生きている街"。きちんと、そこで人々が生活している感が味わえるんです。かつてないほどの人間臭さ・生活臭さが感じられる作り。
この手の箱庭系ゲームはいくつも発売されていますけど、箱庭系ゲームのパイオニアと位置付けられる本作だけあり、他の作品の追随を許さない出来に仕上がってます。
本作の臨場感は、ぜひ一度体験してもらいたいと思います(とはいえ、CEROレーティングは最上限の"Z指定"なので18歳以上対象ね)。大げさかもしれませんが、ゲームというものが新たなエンターテイメントに突入した感があるくらいですもん。いやマジで!
人が集まるパーティーなどで威力を発揮すること間違いナシ。値段も安いし、1枚のソフトで最大4人まで同時に遊ぶことができるので、ぜひ気の合う友だち同士で集まって楽しんでみてはいかが?
(C)2007 SKIP・Route24
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
過去のコラム
- 11月14日
- ゲーム? それとも楽器? 『Wii Music』の魅力とは?
- 11月7日
- Xbox LIVE アーケードにハマる日々
- 10月31日
- ミリタリー系ゲームの元祖!? タイトーの『フロントライン』
- 10月24日
- 日本版発売間近! 『グランド・セフト・オートIV』
- 10月17日
- ついに第3世代の登場、ニンテンドーDSi!
- 10月10日
- 東京ゲームショウ2008 ビジネスデーレポート
- 10月3日
- こ、壊れる〜! 『ワリオランドシェイク』のプロモ映像!