独特の世界観が秀逸! チェコ産のフラッシュゲーム『Samorost』
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ステージ30:独特の世界観が秀逸! チェコ産のフラッシュゲーム『Samorost』
明けましてオメデトウございまっす! さてさて、新年第1回目のコラムになります。みなさんは年末年始、どんなゲームで遊びました? 『モンスターハンター ポータブル』? 『おいでよ どうぶつの森』? それとも『キングダムハーツII』?
ボクはといえば、パソコンで楽しめる無料のフラッシュゲーム、『Samorost 2』にハマってました。このゲーム、知っている人も多いかと思いますが、2003年にネット上で話題になった『Samorost』というアドベンチャーゲームの続編です。
グラフィック、アニメーション、イラストレーションなどの分野を手がける、チェコのヤコブ・ドヴォルスキーというクリエイターが制作した作品でして、画面内のキャラクターや生物、草花、スイッチ、レバー、蛇口など、さまざまなオブジェをマウスでクリック(もしくはドラッグ アンド ドロップ)していくと何らかの変化が起きて、ストーリーが展開されていく、というゲーム。画面上には一切メッセージは表示されないので、外国語が分からなくても楽しめます。
アドベンチャーゲームとしては非常にオーソドックスな作品ですけど、特出すべきはその世界観。グラフィックはもちろんのこと、アニメーションやサウンドまでこだわって作られた、まさにアート的な作品なんです。
遠い宇宙の見知らぬ星を題材にした、その世界観はどこか目新しくも懐かしさを感じるし、多大な生命感に溢れたさまざまなオブジェは、プレイヤーに癒しを与えてくれる。プレイすればするほど、ホッとするその不思議な雰囲気に、必ずやハマってしまうハズ。
正しい順番でオブジェをクリックしないと謎が解けないので最初は頭を悩ますと思うけど、無理にクリアーしようとせずに画面内で起こるさまざまな変化を目で楽しみ、リラックスしながら遊ぶのがこの作品の正しい楽しみかたなのかも? もしかしたら美術館で絵画やアートを楽しむのと近い感覚なのかもしれない。
順調に謎を解いていけば、クリアーするまでに30分もかからないので、ちょっとした空き時間に楽しめます。クリアー後に、「もう少しプレイしたいなあ」、「物足りないなあ」と感じれば、『Samorost』の魅力に取り憑かれた証拠。
壮大なストーリー展開、複雑な操作系統、クリアーするまでのウン十時間もかかる、というゲームにちょっと飽きちゃった人には、ぜひオススメの作品です。初めての人は、『Samorost 2』をプレイするまえに、前作の『Samorost』から遊んでみてくださいな。
Photos: (C)2005 AMANITA DESIGN ALL RIGHTS RESERVED.
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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