ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ32:『メトロイドプライム ピンボール』の魅力(前編)
発売日に、『メトロイドプライム ピンボール』(ニンテンドーDS 任天堂 2006年1月19日発売 4800円[税込])を購入。これがめちゃくちゃ面白いです。ハマってます。
みなさん、ピンボールって言うとどんな印象を持ってます? 場末のゲームセンターの隅っこにひっそりと置かれていて(というか、ピンボールが置いてあるゲームセンターっていまじゃ珍しい?)、古くさいとか、時代遅れだとか、ただボールを打つだけの地味なゲームでしょ、と思っている人も多いかもしれないですけど、じつはさまざまな戦略性やテクニックがあって非常に面白いゲームなんですよ。
あくまでもピンボールは運要素がメインではなくテクニックを競うゲーム。いかにボールを落とさないように、フリッパー(ボールを打ち返すハネのこと)を操作するかがポイント。野球の(もしくは野球ゲームの)流し打ちや、引っ張り打法と同様に、馴れればボールを右や左に打ち分けることができ、思った場所(ターゲット)に当てることも可能なんです。また、左右のフリッパーを上手に使えば、落ちてくるボールをフリッパーでキャッチしたり、右のフリッパーでキャッチしたボールを左のフリッパーに渡す、なんてこともできる。
さらに、ボタンを押してフリッパーを操作するだけではなく、いかに上手にピンボール台を揺らすかもポイント。ピンボール台は揺らしてはいけない、と思っている人も多いかと思いますが、ピンボール台は揺らされることを前提に作られていまして、この"揺らし"はれっきとしたテクニックのひとつなんです。ちなみに台を揺らすテクニックをナッジングと言います。
高等テクニックとして、このナッジングを上手に使えば、フリッパーのすき間(アウトホール)から落ちてしまったボールを、盤面に戻す(復活させる)させるなんて芸当もできる。
とはいえ、あまり台を揺らしすぎるとTILT(ティルト)というペナルティーになってしまい、ボールがアウトホールに落ちるまでフリッパーが動かなくなり得点も入らなくなるので注意。あくまでも規定の範囲でピンボール台を揺らしていいですよ、いうルールなんです。
また、テクニック同様に、ピンボールにはさまざまな"役"がありまして、光っているターゲットに連続でボールを当てると高得点を得られたり、とある役を揃えればマルチボールと言って、盤上に多数のボールが出てきたりということも。その役はピンボールの機種や種類によってまちまちですけど、とりあえずどのピンボール台でも光っているターゲットを狙えばオッケー。
そんなピンボールの醍醐味や面白さがギュッと詰まった『メトロイドプライム ピンボール』ですが、テレビゲームならではの要素もたくさん盛り込まれているんですよねえ。ちょっと話が長くなりそうなので、この続きはまた次週に!
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
過去のコラム
- 2月17日
- ゲーム周辺機器の大革命! "PeriBorg(ペリボーグ)"シリーズ
- 2月10日
- 地球侵略アイテム!? インベーダースニーカー!
- 2月3日
- 『メトロイドプライム ピンボール』の魅力 (後編)
- 01月27日
- 『メトロイドプライム ピンボール』の魅力(前編)
- 1月20日
- ニンテンドーDSの販売台数が500万台を突破! そのカギはお手軽ソフト!?
- 1月13日
- 独特の世界観が秀逸! チェコ産のフラッシュゲーム『Samorost』
- 12月30日
- 2005年のマイベストゲーム!