ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ201:E3 2009のニュースを見て思ったこと
昨年と一昨年は縮小して開催されたE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)ですが、今年はけっこう大々的に行われたみたいですねえ(写真はE3 2004のときのもの)。
当コラムで何度も紹介していますが、"E3"とはアメリカのロサンゼルスで毎年開催(2007年だけはサンタモニカで開催)されているテレビゲームの展示会のこと
今年は、6月2日〜4日(現地時間)にかけて、ロサンゼルスのコンベンションセンターで開かれたのですが、E3 2009のトピックスで、個人的に「おおっ!」と思ったのは、なんといっても『ゼルダの伝説』最新作(Wii版)のコンセプトアートが公開されたことかなあ。詳細なゲーム内容は未発表だったけれど、『ゼルダの伝説』ファンとしては、非常に楽しみなニュースでした。
ほかにも、『ノーモア★ヒーローズ』の続編となる『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』、そして『Left 4 Dead』の続編『Left 4 Dead2』、さらに『ICO』、『ワンダと巨像』に続く最新作、『人喰いの大鷲トリコ』の発表もあり、どれも個人的には好きな作品なのですごく期待しています。
で、数あるニュースのなかで気になったタイトルが『メトロイド Other M』。じつはこれ、任天堂と『NINJA GAIDEN』シリーズなどで知られるテクモの開発チーム"Team NINJA"のコラボレーション作品だそうです(YouTubeで『メトロイド Other M』を検索するとトレーラー映像が見られますよ)。
「任天堂とテクモかあ、へえ意外〜!」というのが正直な感想。いや、任天堂はこれまでも、セガとコラボレーションしてゲームキューブの『F-ZERO GX』(とアーケード版の『F-ZERO AX』)を、またカプコンとコラボレーションしてゲームボーイアドバンスの『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』などを手掛けてきましたが、こんどは『メトロイド』でコラボですか。
……で、コラボレーションとはちょっと違うかもしれませんが、音楽業界ではもとの楽曲を他のアーティストが作り直した(再構築した)リミックス版というのが存在しますよね。それと同じように、ゲームの世界でもリミックス版があってもいいと思うんですよね。たとえば、セガやカプコンやコナミなどのさまざまなメーカーが、任天堂の『スーパーマリオ』をそれぞれの視点や切り口で作ったら、ちょっと面白そうじゃないですか?
まあ、今回の任天堂とテクモのコラボレーションも、いわゆるひとつのリミックスと言っても過言じゃないと思うんですけど、テクモ(Team NINJA)がどのような視点・切り口で、『メトロイド』を料理してくるのか、そこがすごく楽しみでもあります。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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