行き詰まったシーンを飛ばすことができる"スキップ機能"って?
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ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ204:行き詰まったシーンを飛ばすことができる"スキップ機能"って?
なんでも任天堂は、ゲーム初心者向けの機能として、ゲームの途中で行き詰まってしまった難所(シーン)を飛ばすことができる"スキップ機能"を、2009年秋発売以降のゲームに順次導入していくんだとか。
ちなみに、"スキップ機能"導入第1弾のゲームは、今秋発売予定のアクションゲーム『New スーパーマリオブラザーズ Wii』になるそうです。
同じ難所に何回もひっかかり先に進めず、そのままゲームで遊ぶのを諦めてしまうゲーム初心者へ配慮ということですけど、この"スキップ機能"には賛否両論ありそうだなあ、と(笑)。
"スキップ機能"が導入されれば、たとえゲームが下手でも苦手な難所をクリアでき、「先に進む楽しさ」や「ゲームをクリアーする達成感」が味わえる。しかしその反面、ゲームってそういった困難を乗り越えて上手くなる&楽しむものじゃないの? という考えかたもありますよね。
まあ、ゲームの開発側からすれば、「途中で投げ出さずに最後まで遊んでほしい」、「もっと多くの人にゲームの楽しさを知って欲しい」という気持ちもあるのでしょうけど、ボクのようなマスコミ・出版側の立場からしてみれば、「これって攻略本や攻略記事いらず」だよなあ、と感じたり……。
で、この"スキップ機能"ですが、DVDのチャプターを飛ばすがごとく、アクションゲームなら1ステージまるまるスキップすることができるのか、それとも早送り機能的なカンジで、苦手なシーンの一部のみを指定してスキップすることができるのかは、まだわかりませんけど、個人的には導入に"賛成"です。
ボクのまわりにもゲーム初心者はたくさんいまして、そういう人たちと一緒にゲームで遊ぶと、ゲームはまだまだ専門性が必要なエンターテイメントなんだなあ、と思うんですよね。
コアなゲームユーザーには当たり前の"お約束"であっても、ゲーム初心者にはわかりにくいことも多い。たとえば、「2段ジャンプって何?」という用語的な部分はもちろん、「Aボタンを押しながらBボタンでジャンプ」といった技術的な部分など、コアゲーマーにとっては、フツーのことがゲーム初心者にとっては、わからなかったり難しかったりするんですよね。
ゲームの楽しみ方は人それぞれ。"スキップ機能"を使ってゲームをクリアしたとしても、それで「楽しい!」と感じるのならいいと思うんです。使いたくない人は使わなければいい。ようは、ゲームクリアーするまでの選択肢がひとつ増えただけのこと。"ゲーム人口の間口を広げる"、というアプローチとしてはアリだと思うんですけどねえ〜。
毎月、第2・第4金曜日更新
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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