ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ206:チマチマ遊んでおります、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』!
2009年8月07日(金)更新分
7月11日の発売日から遅れること2週間。「そのうちいつか買おう」と思っていたのですが、会う人会う人に「いまレベルいくつ?」とか、「すれちがい通信しようよ」などと言われるので、ちょいと重い腰を上げてプレイし始めましたよ『ドラクエIX』。まだ、全然進んでなくてレベル33くらいなんですが……。
基本的にボクは、そんなにRPGを好んでやるタイプじゃないんですよ。『ドラクエ』シリーズに関しては『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で止まってますし。
いやね、最近のRPGってハリウッド映画ばりの「CG見てるだけ感」たっぷりの作品が多いじゃないですか。「風邪ひくぞ!」と心配しちゃうような、薄手の衣装を身にまとったおっぱいプルンプルンの美女と、ビジュアル系バンドのボーカルよろしくな美男が繰り広げるタイプの作品ばかり。なんかねえそういうの肌にあわないんですよ。
そんななか、『ドラクエ』だけは、なんだかんだいっても安心して遊べる作品に仕上がっているんだろうなあ、と思って事前に情報を一切入れずに始めてみたんですが……。ニンテンドーDSのRPGとしては非常に良くできているし、ストレスなく遊べるゲームデザインも非常に良いです。完成度は高いんですけど、なーんか、いまいち心に響かないんですよねえ。
いまのところ、ストーリー的に「ググッ」とは来てないし(これから来る?)、あと、あのギャル妖精のサンディが個人的にどうも……。あいつが登場するとしらけるというか、世界観が壊されるというか、"ギャル語"のセリフで一気に冷めるんですよねえ。
モノ作りって、ある意味、現状を"壊す"ことから始まると思うんです。凝り固まった既成概念を壊していかないと、なんら新しいモノは生まれないですよね。超人気作のゲームになればなるほど、いろいろなしがらみなどがあって、「新しく変わりたいけど、結局は無難にまとまってしまう」的なことも多々あると思うんです。
そう考えると今回の『ドラクエIX』は、これまでの"当たり前"を壊して"新たなチャレンジ"として作られた部分も多いのかもしれませんが、あえて「変わらないことの良さ」も必要なのかなあって……遊んでいて、ふとそんなことを思いました。
ネット上の評判もまちまちで、良い意見も悪い意見もたくさんありますが、でもまあ、それだけ注目されている作品ってことですよね。
気になる販売本数も、発売3週目で国内推定販売本数300万本を突破し、ニンテンドーDS用ソフトでは史上最速記録を打ち立てたそうですし、さらに『ドラクエIX』人気に牽引されニンテンドーDS本体の売上も伸びてるそうです。
不況だ不況だ、といわれている昨今ですけど、元気なニュースを振りまいてくれたという意味では(さらにゲーム業界を盛り上げてくれたという意味では)、いろんなことをひっくるめて『ドラクエIX』フィーバーは万々歳じゃないでしょうか。
でもなあ、個人的にはギャル妖精だけは、なんかしっくりこないんですよねえ(笑)。とはいえ、がんばってクリアーを目指します!
【毎月、第2・第4金曜日更新】