ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ207:"すれちがい通信"で宝探しに夢中です!
まずは宣伝〜。好評発売中のムック、『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ 完全クリアーガイドブック』(エンターブレインムック)の開発者インタビュー記事を担当しました。非常に笑えるおもしろいインタビューに仕上がっていますので、興味のある人はぜひぜひ。『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』(任天堂 ニンテンドーDS 8月6日発売 4800円【税込】)は、すごく良くできたアドベンチャーゲーム。さまざなま"遊び"が満載で、笑いあり涙ありのストーリー。非常に良くできた秀作ですので、こちらも興味があればチェックを!
で、ここからが本題。前回のコラムでも書きましたが、『ドラクエIX』をコツコツと遊んでおります。やっぱりギャル妖精だけはしっくりこないんですけど、そこを除けば(笑)個人的には、非常に良く出来た作品だと思います〜。
そんななか、友だちから"すれちがい通信"で、いま話題の"まさゆきの地図(見えざる魔神の地図Lv87)"を入手。知らない人のために説明しますと、なんとこの地図のダンジョンにはメタルキングだらけのフロアが存在するんですよ。まさに経験値稼ぎにはもってこいのすごい地図なのです。ちなみに"まさゆきさん"が発見した地図なので、このような名前が付いたそう。
同じくいま注目されているのが、"川崎ロッカーの地図(あらぶる光の地図Lv86)"。こちらはレアなアイテムばかりが手に入るダンジョンだそうです。こちらは川崎駅のロッカー付近で配布されたのでこんな通称がついたんだとか。
というか、"まさゆきの地図"とか"川崎ロッカーの地図"といった通り名や噂が、一瞬のうちに日本中に広まる現象がおもしろいなあと。まさにインターネット社会ならではの現象ですよねえ。
さらに、ゲームのなかで宝を見つけるためには、現実世界で"まさゆきの地図"や"川崎ロッカーの地図"といった"地図"を探さなければいけない。そのゲームの世界と現実世界を上手にリンクさせた"宝探し遊び"も良くできていて、ちょっと感心したり。
いわゆるトレジャーハンターたちは、そんなレア地図を求めて、ゲームショップや家電量販店などの店頭に集まり、"すれちがい通信(地図交換会)"を繰り広げているそうですよ。なんか、その盛り上がりをネットニュースなどで見るかぎりでは、単純に「すげえなあ」と思うとともに、「このパワーを違うところにぶつければ、世界的な不況を打破できるんじゃねえか?」とも感じる(笑)。
で、ボクが住んでいる都内だと、電車に乗ったり、ちょっと繁華街を歩くだけで、すぐに"すれちがい通信"で"宿泊者"が集まるんですけど、これが地方だとなかなか難しいみたい。ちょっとした大きな都市までクルマで移動して、大型のショッピングセンターまでいって、やっとひとりすれちがうかどうか……そんなレベルらしいです。
ちなみに、東京・秋葉原の大手家電量販店では、"すれ違い通信"を目的としたスポット、"ルイーダの酒場"を設置し、日々『ドラクエIX』ユーザーで盛り上がりをみせているそう。
このように、「ここに行けば"すれ違い通信"ができる」という名所を全国に作れば、地方のプレイヤーも楽しめると思うんですよ。ゲームショップや家電量販店にとっては人が集まれば、お店の売上にも繋がるだろうし、ゲームメーカーとしてはいい宣伝になると思う。両者がタッグを組めば、ユーザーがさらに楽しめる展開ができそうなのにねえ。
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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