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ステージ５：『ATARIMIX Happy 10 Games』にテレビゲームの原点を見る

2005年７月15日(金)更新分

1970年生まれのボクは、世間的にはもう中年と呼ばれる立場。まだまだ気持ち的には高校生なんだけど……と思ってみても、時間の流れには逆らえないワケで、ここ最近、お腹が出てきたり白髪が増えてきたりと、かなりショック。

どのくらいショックかと言うと、まさにラリホーで眠らされてタコ殴りにされたくらいのショック。もしくは写真撮影のときのピースサインが、なぜか｢アッコにおまかせ?！｣に見えてしまうほどのショック！

とはいえ、ボクが生まれた1970年代といえば……1971年に世界初の業務用テレビゲームとしてナッチング･アソシエイツ社の『Computer Space』が登場し、その翌年の1972年、マグナボックス社から世界初の家庭用テレビゲーム機、『ODYSSEY』が発売され、同年にATARIの業務用テレビゲーム、『PONG』が大ヒットした、まさにテレビゲームの黎明期。

そうそう、ATARIといえば先日、むかしの作品をまとめて収録した『ATARIMIX Happy 10 Games』(ATARI　６月30日発売　ニンテンドーDS)が発売されましたね。もう30年以上もゲーム業界で活躍する老舗のゲームメーカーさんなんですよね。

ATARIの歴史はテレビゲームの歴史といっても過言ではなく、『ATARIMIX Happy 10 Games』にも収録されているテニスゲーム、『PONG』がリリースされた1972年といえば、札幌で冬季オリンピックが開催された年。ボクはちょうど２歳、またテレビゲームなんてものは知らない時期でしたけど……

そんなボクがきちんとATARIという会社を知ったのは、1977年に発売された家庭用テレビゲーム機、ATARI 2600(ATARI VCS)の登場から。日本ではエポック社が輸入販売をしていて、国内での価格は57300円と少しお高目。しかしながら、1980年に発売されたATARI 2600用のゲーム、『SPACE INVADERS』の大ヒットなどにより、全世界で約1500万台を販売したという伝説的なゲーム機なんですよ。みんな知ってるかなあ？

ちなみに、ご存じのかたも多いかと思いますが、ATARIという社名は、囲碁用語のアタリから付けられたというのは有名な話。"アタリ"とは囲碁において、次の一手で石を取ることができる状態のことを差し、つまり"ライバル会社の陣地を取ってしまえ"という意味があるらしい。アメリカのゲーム会社なのに、日本語から社名を付けたなんてちょっと親近感湧きません？

とまあ、その後も、独特なATARIのゲームデザインやセンスに惚れ込んだボクは、ゲームセンターで同社の『ガントレット』や『ペーパーボーイ』、『マーブルマッドネス』などをやり込んだのはもちろん、1989年に発売された携帯用ゲーム機"ATARI LYNX"(初期型)、そして1993年に発売された家庭用ゲーム機"ATARI JAGUAR"まで購入(のちに発売されたJAGUR-CDも購入)。いまでも青春の思い出として大事に保管してあります。

……さきほど、ATARIの歴史はテレビゲームの歴史と書きましたけど、『ATARIMIX Happy 10 Games』にはテレビゲームの原点と言われる、『PONG』をはじめ『アステロイド』、『ミサイルコマンド』、『ルナー・ランダー』など、数々の過去の作品が収録されているワケですよ。これらの作品はまさに現在のテレビゲームにさまざまな影響を与えた出発点と言えるかも。現在のテレビゲームのスタイルがここから生まれたと考えると、非常に考え深いものがあると思いません？

中年ゲーマーのボクにとっては非常に懐かしく思い出深い作品ばかりなんですが、リアルタイムで遊んだことのない人たちにとって、これらの作品はどのように映るんですかねえ。

※『ATARIMIX HAPPY 10 GAMES(アタリミックス)』オフィシャルサイト：
http://www.atarijapan.com/atarimix/