ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ8:触って楽しいか、単純だけどそれが大切!
いやー、ここ最近『やわらかあたま塾』(任天堂 ニンテンドーDS)にハマってるんですよ。これ手軽に遊べて面白いですねえ。言語、記憶、分析、数字、知覚の5つのジャンルから出題される数々の問題にチャレンジしながらカタくなった頭を揉みほぐすという、まさに頭の体操的ソフトなんですが、解答はすべてタッチペンのみの簡単操作だし、1回のプレイも5分程度と短いので、毎晩寝る前に遊んでますよ。
合わせてですね、『東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』(任天堂 ニンテンドーDS)もプレイしてまして、なんか日に日に頭(脳)が活性化されていくのを実感できるカンジ。つーか、『東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』っつー、長いタイトルを覚えようとするだけで脳が鍛えられるような気がするんですが……。
とまあ、現在も好調なセールスを記録している『nintendogs(ニンテンドッグス)』(任天堂 ニンテンドーDS)も含めてですね、ここ最近のニンテンドーDSタイトル(任天堂の作品)って手軽に楽しめるモノが多いですよね。どれも、"ゲームのようでゲームじゃない"作品ですが、この際ゲームかゲームじゃないかは置いといて、モニターを使った"遊び"として、いかに触って楽しいか、いかにプレイして楽しいかが重要なんじゃないか、と思うんですよ。
なんといってもニンテンドーDSの最大の功績は、遊びの質を変化させたこと、そしてそれに伴いゲームユーザー層を拡大させたことにあると思うんです。十字キーとボタンによる"コントローラーさばき"っつーのは、長年ゲームをプレイしている人と、そうでない人との間では大きな差になっているんですよね。
そこで、これまでのゲーム機にはなかった2画面、タッチパネル、ワイヤレス通信、音声(マイク)入力という、新しいインターフェースをニンテンドーDSに搭載したことで、年齢、性別、ゲーム知識や経験を問わず、同じスタートラインに立ってゲームが楽しめるようになったというワケです。
ゲーム上級者にとっては新鮮なプレイ感覚で楽しめるし、ゲーム初心者にとっても複雑な操作がないので非常に入り込みやすい、っつーことですよね。
そのうえで、いかに触って楽しいか、いかにプレイして楽しいか、という部分が重要になってくるワケで、そういう意味で、『nintendogs(ニンテンドッグス)』、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『やわらかあたま塾』といった、簡単操作で楽しめる一風変わった作品が登場したことはすごくいいことだと思うんです。だって、いままでゲームをプレイしなかった人たちに、「あ、やってみようかな」という気持ちにさせる動機付けにもなりますから。実際『nintendogs(ニンテンドッグス)』は、いままでゲームにあまり興味のなかった女性層にも受けている作品だっていいますしね。
美麗なグラフィックでキャラクター性やストーリー性を重視したハリウッド映画のようなゲームも、アレはアレでいいんですけど、やはりゲームは見た目よりも触って楽しいかどうかが大切だったり。そういう意味では、いままでとは一風変わった作品をリリースしてくるニンテンドーDSのラインナップは今後も目が離せないかも。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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