ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ9:『エウレカセブン』と洋楽の不思議な関係
4月からMBS・TBS系の全国ネットで放映されている、話題のテレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』が早くもゲーム化されるそうで。
ちなみにゲーム版のタイトルは、『エウレカセブン TR1: NEW WAVE』(バンダイ プレイステーション2)。テレビアニメ、『交響詩篇 エウレカセブン』と同じスタッフによって制作された、"もうひとつのエウレカセブン"だそうで、反政府組織ゲッコーステイトの視点で描かれるアニメのストーリーに対して、ゲーム版では塔州連邦軍に所属する、とあるキャラクターの視点によってストーリーが進行するんだとか。
しかもゲーム版ではアニメで描かれている数年前の世界が舞台になっているそうで、そういう意味では毎週アニメをチェックしてるファンならば楽しめる構成になっているんじゃないでしょうか? 実際にプレイはしてないので、ゲーム内容がどのようなモノに仕上がっているのかはまだわからないんですけど……。
で、ですね。テレビアニメを見ていて気が付いたんですけど、じつは『交響詩篇エウレカセブン』には、洋楽ファンならばニヤリとしちゃうさまざまな小ネタが散りばめられているんですよ。みなさん知ってました? もしかしたら、もうすでに気が付いている人もたくさんいると思うんですけど。
まず、アニメに登場するロボットの呼称がLFO(イギリスのテクノユニットと同じ)だったり、その型番がR808やらR909と、ローランドのドラムマシンTR808、TR909を彷彿させるような名前だったりしてニヤリ。
また、軍専用のLFOの名称はKLF(イギリスのテクノユニットと同じ)だし、世界で一番最初に発見された幻のLFOはニルヴァーシュ(アメリカのロックバンド、ニルヴァーナっぽい)という名前で、またまたニヤリ。
さらに、主人公のレントンって名前が、映画『トレインスポッティング』(イギリスのテクノユニット、アンダーワールドの挿入歌『ボーンスリッピー』が大ヒットした映画)の主人公の名前と一緒でニヤリ。
ほかにも、レントンの親父の名前がアドロック(アメリカのヒップホップグループ、ビースティボーイズのメンバーと同じ名前)だったり、同じくレントンの祖父の名前はサーストン(アメリカのロックバンド、ソニックユースのメンバーの名前と同じ)。
さらにアニメの第1話のタイトルがブルーマンデー(イギリスのバンド、ニューオーダーの名曲)だったり、物語上の歴史的な大災害をサマー・オブ・ラブや、セカンド・サマー・オブ・ラブ('80年代後期にイギリスで起きた音楽のムーブメント)などと表現していたりして、洋楽ファンならばいろいろ楽しい発見があるんですよ。
もちろん今後も(もしかしたらゲーム版にも?)洋楽に絡んださまざまな小ネタが出てきそうな予感。洋楽ファンならば、「もしかしてコレってアレのこと?」なんて勘ぐってみるのが、『エウレカセブン』をより楽しむ秘訣なのかも!
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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