ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ95:ゲームミュージックファンのためのイベントが開催!
最近じゃ、あまり聞かなくなったけど、「いつまでピコピコやってんの!」とは、親が子どもにゲームをやめさせるときの常套句。でも、いまのゲームミュージックって全然「ピコピコ」してないなあ、と思ったり。
むかしのゲーム機って、いまほどマシン性能が良くなかったじゃない。音色はもちろん、発音数が限られていたこともあり、どうしてもピコピコしたBGMや効果音になってしまうのは仕方のないこと。でも音色や発音数が少ないなりに、こだわって作られたゲームミュージックが多かった気がするんですよねえ。
反面、いまのゲーム機はマシン性能が向上したおかげで、BGMに生歌を流すこともできるようになった。有名アーティストの曲がそのまま収録されている作品も多いけど、でもそれってフツーに音楽CDでも聞けるしなあ、なんて。
いや、べつにいまのゲームミュージックが「ピコピコ」していないのがイヤということじゃなくて、ゲームにはゲームに合ったBGM・効果音があるんじゃないかな、ということ。ゲームってインタラクティブなものじゃない。だからこそ、プレイヤーの気分を盛り上げたり、より楽しめるような、ひとつの演出としてのBGM・効果音を期待しちゃうんですよね。
グラフィックの美麗さはゲームの面白さに直接比例するものではないと思っているんだけど、ゲームのBGMや効果音も同じで、壮大なオーケストラや有名ミュージシャンの曲を使えば、必ずしもゲームが面白くなるとは限らないと思うんですよ。もちろんその使い所によっては例外もあるとは思いますけど……。
とまあ、こんなボクと同じくゲームミュージックのファンって多いと思いますけど、そんな人たちに向けたイベントが今年の七夕に開催されるそうで。その名も「EXTRA ハイパーゲームミュージックイベント2007」。このイベントは、著名なゲームミュージックコンポーザー(作曲家)の生ライブやDJが楽しめる大型のゲームミュージックイベント。
参加コンポーザーは15名以上。たとえば『世界樹の迷宮』や『イース』の楽曲などを手掛けた古代祐三さん、そして『聖剣伝説』、『ロマンシング サ・ガ』の伊藤賢治さん、『リッジレーサー』、『エースコンバット』の大久保博さん、『メタルギアソリッド』の日比野則彦さん、など著名な方たちが出演します。
まさに、ゲームファンの夏フェスですよ。往年のゲームの名曲なども聞けると、ボクみたいなおじさんゲーマーには嬉しいんだけどな。詳細が気になる人は、ぜひ公式ホームページをチェックしてみてくださいな。
- ●EXTRA ハイパーゲームミュージックイベント2007 開催概要
- 開催日時:2007年7月7日(土) 開場13:00 開演14:00 終演予定20:00
- 会場:新木場STUDIO COAST オールスタンディング 全席指定無し
- 一般発売:5800円[税込](6月初旬よりチケットぴあにて発売予定)
- 当日券:未定
- 主催:株式会社5pb.
- EXTRA公式ホームページ:http://ex-project.com
※5月4日(金)更新の当コラムはお休みになります。次回更新は5月11日(金)です。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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