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テレビゲームの楽しさって?

ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー

- Game is not Over -

ステージ236:テレビゲームの楽しさって?


2010年11月12日(金)更新分


思うところあり、ここ最近"テレビゲームの楽しさとは?"ということを、いろいろ考えているんですよね。

まあ、遊び手ごとに、"楽しい"と思うツボはそれぞれ違いますし、明確な答えはナイと思うんですけど、"ゲームだからこそ味わえる楽しさ・面白さ"というのは何かなー、と。

なぜ、こんなことを考えているのかといいますと、じつは先日とあるゲームをプレイしたのですが、そのゲームはまあ"楽しい"んですけど、その"楽しさ"になにか違和感を感じたんですよね。

たとえば、ボタンを押して物語を読み進めていくタイプのアドベンチャーゲーム。これって、テレビゲームならではのインタラクティブ性は薄く、あくまでも"物語(ストーリー)を読み進める楽しさ"がメインですよね? だったら物語を読むだけなら小説でもいのでは……とも思うし。

また、モーションコントローラーを使ったダンスゲームなんかは、音楽に合わせて体を動かしてダンスを踊るのですが、これもテレビゲームならでは楽しさじゃなくて、"ダンスをするのが楽しい"んですよね? だったら実際のダンスをするのと何が違うのか?

もちろんこれは一例で、アドベンチャーゲームのなかには選択肢という"遊び"があったり、ダンスゲームなんかは得点を競ったり、やり込むことで衣装や曲などを集めることができたりと、まあテレビゲームならではの要素を持った作品も多いです。まあ、そこはバランスだと思いますが……。

実際にボクらが出来ないようなことをゲーム(遊び)にしてくれるからこそ楽しいわけで、現実同様の体験がそっくりそのまま楽しめるのなら、テレビゲームじゃなくてもいいのかもしれない。

もちろん、家にいながらにして手軽にスポーツやダンスを楽しめるお手軽さや便利さもあるけれど、そこはただの"利便性"なだけで、テレビゲームの楽しさとは別な気もするんですよね。あくまでも"遊び"として楽しませてほしいなあと。

ちなみに、ちょっと古いですが2006年にニンテンドーDSで発売された『メトロイドプライム ピンボール』というゲームがあるのですが、これは実際のピンボールの醍醐味や面白さをギュッと詰め込みつつも、テレビゲームならではの要素や演出がたくさん盛り込まれている作品なんですよね。

たとえば、ボムやミサイルなどを使って敵を倒すといったアクション要素があったり、さらには盤上に雨が降ったり、爆風が起きたりと実際のピンボールでは到底味わえない"テレビゲームならではの遊び"がたくさん入っている。しかも、それがピンボールのルールや面白さを破綻させていないんですよね。そのバランスが秀逸でした。

このように、実際に体験できることをそのままゲームに落とし込むのではなく、テレビゲームでしか味わえない"遊び"や"醍醐味"などを盛り込んでほしいなあ、と思うのです。ましてやそこに、センスの良いクリエイティブな要素があると、なお素晴らしいなあと。ボクは、そのような作品が好みです。

 

【毎月、第2・第4金曜日更新】

ライター経歴

ローリング内沢

ローリング内沢

1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。

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