豪華アーティストのミュージックビデオが堪能できる、『ルミネスII』
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ステージ84:豪華アーティストのミュージックビデオが堪能できる、『ルミネスII』
昨年末の話になりますけど、キューエンタテインメントさんのパーティー(忘年会)に顔を出してきたんですよ。そのパーティーの場所がスゴイ。六本木ヒルズの最上階ラウンジですよ。まさにセレブ気分に浸ってきたワケなんですが……あー、あの夜景、写真撮っておけば良かった?。
みなさんご存じかと思いますが、キューエンタテインメントといえば、ニンテンドーDSの『メテオス』や、Xbox 360の『ナインティナイン・ナイツ』、はたまた最近ではPSPの『Every Extend Extra』や『グンペイ リバース』などを手掛けているゲームメーカー。ゲームクリエイターとして有名な水口哲也さんが代表取締役CCOを務めている会社ですね。
で、そのキューエンタテインメントのパーティー会場で発表があったんですけど、なんとgoogleやYouTubeの創始者に混じって、全米のプロデューサー組合が選ぶ"世界で注目すべきデジタル系イノベーター50人"に水口さんも選出されたんですよ。いやスゴイ。というかオメデトウございます!
以前、水口さんが作ったプレイステーション2の『Rez』というゲームが評価されたのが、その大きな選考理由だそう。『Rez』はもちろん、『スペースチャンネル5』や『Every Extend Extra』など、水口さんがプロデュースする作品は、"ゲームと音楽の融合"にこだわったものが多いのが特徴ですよね。そういう革新的な部分が評価されたんでしょうね。
でだ、そんな水口さんが手掛ける新作ゲームがコレ。『ルミネスII』(PSP キューエンタテインメント 2007年2月15日発売 4980円【税込】)ですよ。
その名のとおり、『ルミネスII』は、2004年にPSPで発売され、全世界で80万本以上を売り上げた落ちモノパズルゲーム『ルミネス』の続編。
同じ色のブロックを4つ以上揃えて四角形(正方形でも長方形でも可)を作って消していくだけという簡単ルール。ちなみに、タイムラインと呼ばれる音楽のテンポに合わせて移動する線が、揃えた四角形の上を通過するとそのブロックが消滅するという、これまた"ゲームと音楽の融合"にこだわった作品。
ルール自体は前作と同じなんですけど、なんと今作の最大の特徴は、より音楽面に特化しゲームの背景にミュージックビデオが流れること。しかも、その参加アーティストのメンツがめちゃくちゃスゴイ!
まず国内のアーティストでいうと、ハウスミュージックDJのSUGIURUMNでしょ、そして次世代ロックシーンを背負うロックバントRize、はたまた世界から絶大な支持を得るテクノミュージックDJのKen Ishii、さらにジャワイアンレゲエのユニットDef Techなどなど。
また、海外からはヒップホップユニットのBlack Eyed Peas、ロックバンドのHoobastank、ブレイクビーツユニットのJUNKIE XL など、蒼々たるメンツが楽曲&ミュージックビデオを提供しているんです(ほかにもたくさん著名なアーティストが参加しているんですけど、すべて紹介すると長くなりそうなのでまたの機会に)。なんとその収録数はオリジナル楽曲を含めると全部で100曲以上という大ボリューム!
あ、余談ですが、水口さんがプロデュースした"元気ロケッツ"というアーティストのデビュー曲『Heavenly Star』も本作には収録されているんですけど、曲はもちろんミュージックビデオがこれまたカッコイイんですよ。動画ポータルサイト、YouTubeで検索すれば見られますので、ぜひ一度チェックを(というかゲームだけに限らずアーティストをプロデュースしちゃうなんて多才!)。
話が横道にそれちゃいましたけど、そんな豪華アーティストの楽曲をBGMに、パズルゲームを楽しむことができちゃうのが『ルミネスII』なんですよ。
実際に遊んでみましたけど、曲に合わせて手を動かすのがとても心地良いんですよね。いつのまにかBGMと手の動きが同調してて、そのシンクロ具合がすごく快感だったり。というか、PSPっていう携帯ゲーム機なのもいいですよね。デジタルオーディオプレーヤーみたいに、音楽を気軽に持ち歩く感覚に近くて。
ほんとこの作品、ボクみたいな音楽好きにはもってこいのゲーム。もちろん音楽に詳しくなくても、ゲーム好きなら十分に楽しめる作品です。たぶん、アーティストの名前は知らなくても、耳にしたことのある曲も多いと思いますよ。"ゲームと音楽の融合"……いやいや今後の水口さんの作品にも期待ですよ。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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