ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ15:任天堂レボリューションのコントローラーについて
前回の当コラムでもちょろっと触れたけど、任天堂の次世代ゲーム機、"レボリューション(コードネーム)"のコントローラーについて、いろいろまとめてみようと思いまっす。
東京ゲームショウ2005で行われた、任天堂(岩田聡代表取締役社長)の基調講演で電撃発表された、レボリューションのコントローラーですが、ボクの第一印象は「何じゃこりゃ? テレビのリモコンじゃん!」というカンジ。
その独特のカタチにはもちろん意味がありまして、任天堂の岩田社長いわく、「テレビのリモコンは誰でも触るのに、ゲームのコントローラーは見ただけで難しそう……と触らない人がいる。ゲーム人口の拡大のためには、家族の誰もがテレビのリモコンのように、いつも机の上に置いておいて、家族のみんなに触ってもらえるようにする必要があると考えました。ニンテンドーDSのように直感的かつ、誰もが同じスタートラインでゲームを楽しめることが重要で、このコントローラーはそんな課題に対応できるものだと思っています」とコメント。
コントローラーの先には"ダイレクトポインティングデバイス"という通信装置が搭載されていて、コントローラー本体を動かしてゲームを操作することができる、かなり直感的なインターフェイス。つまり、コントローラー本体を剣のように振り回したり、釣り竿のように動かして、いままでにない操作感覚でゲームを遊ぶことができちゃう。
さらには、コントローラーの下部に"拡張コントローラー"を取り付けるスロットが標準装備。基調講演では、レボリューションのコントローラーにアナログスティック(拡張コントローラー)を付けた映像が公開されたんだけど、その見栄えはまるでヌンチャクのよう。
右手でレボリューションのコントローラーを持ち、左手でアナログスティックを操作することにより、たとえばファーストパーソンシューティングのようなゲームならば、左手(アナログスティック)でキャラクターを移動させながら、右手では構えた武器をまるでレーザーポインタのように動かして、迫り来る敵に照準を合わせることもできる。これって、いままでのゲームでは味わえなかったプレイ感覚。
ちなみに"ダイレクトポインティングデバイス"はかなり高性能で、テレビ画面との距離はもちろん、コントローラー本体のひねり度合いも検出することができるんだとか。
また、このコントローラーの拡張機能を活かして、過去に発売されたゲームのダウンロードなど、いままでのスタイルに基づいたゲームを遊ぶための、従来型コントローラー(ゲームキューブのようなコントローラー?)アダプターも用意されるらしい。
というか、レボリューションのコントローラーの上部には十字ボタン、また下部にはA、Bボタンが付いているので、クルッと横にして持てば、まるでファミコンのコントローラーみたいになるじゃん。もしかして、そんな使い方もできるのでは?
はたしてこのコントローラーで、どんな変わったゲームが楽しめるのか楽しみ。とはいえ、個人的にはとりあえずゲーム内容は同じだけどレボリューションのコントローラーで遊べるように操作方法(操作感覚)を変えました的な、既存のゲームの似たような続編は勘弁してほしいかも……。
新しいインターフェイスならではの新しいゲームに期待しつつ(と言うのは簡単だけど、開発者の方々は大変だろうなあ。でもいちゲームファンとしてホント期待しつつ)、レボリューションに関する続報が入り次第またお伝えしますー。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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