ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー

- Game is not Over -

ステージ24：意外にハマった『だれでもアソビ大全』

2005年11月25日(金)更新分

｢意外に｣なんて言うと、制作者に対して失礼にあたるかもしれないけど、じつはこんなにハマるなんて思ってもみなかったのが本音。たまたま時間が空いたので、ゲームショップで、｢なんかいいソフトないかな?｣と思って、『だれでもアソビ大全』(ニンテドーDS　任天堂　11月３日発売　3800円[税込])を購入。値段も安かったし、ヒマ潰しにはちょうどいいかなと……。この作品、トランプや将棋、花札、ボウリング、ボードゲームなど、40種類以上の定番ゲームを収録したバラエティーゲーム集なんだけど、ヒマ潰しどころか、思いっきりハマっちゃいました。

この手のバラエティーゲームって、他社からも多数発売されているけど、『だれでもアソビ大全』の特出すべき点は、その遊びやすさと見やすい画面構成。個々のゲームが非常に丁寧に作られているんですよね。プレイヤーの視点に立って、見やすく分かりやすく操作しやすく構成されているのが好印象。

遊んでてほとんどストレスを感じないんですよ。たとえば、誰でも知っているトランプの"ババ抜き"ひとつとっても、丁寧に遊び方の解説が記されていたり、さらにルールの分からないゲームであっても、トランプや駒などが点滅し、どれを出したり、どれを動かしたりすればいいか、ひと目でわかるようになっている。また、すべてのゲームはタッチペン1本で操作できるので、ゲーム初心者でも楽しめるのがポイント。どのゲームも対人戦(ソフト１本で最高８人まで遊べる)が面白いんだけど、ひとりでコツコツとコンピューター相手にやり込むモードもあって飽きないんですよね。

このゲームの開発元はアジェンダという会社(任天堂は発売元ね)。どこかで聞いたことあるなあと思い調べてみると、過去にアクション料理ゲームの『俺の料理』(プレイステーション　ソニー･コンピュータエンタテインメント　1999年10月７日発売)や、ボードゲームの『ガチャろく２ 今度は世界一周よ!!』(プレイステーション２　ソニー･コンピュータエンタテインメント　2003年12月18日発売)などを作った会社。さらにはD3パブリッシャーの『SIMPLE?』シリーズの一部作品を手掛けていたり、携帯電話のアプリゲームなんかも開発しているみたい。

しかし中心となる業務は、はがき管理ソフト『宛名職人』シリーズや、家計簿ソフト『ミラクル家計簿』シリーズなどの、パソコンソフトの制作を手掛けるソフトハウスだそうで。これまた意外や意外で２度びっくり。

そういや『俺の料理』も『ガチャろく』シリーズも、丁寧な作りのゲームだったなあ。遊ぶ側にとってはゲームの内容が一番重要で、もしかしたら開発元の会社名なんてどうでもいいかもしれないけど、たとえば面白いゲームに出会ったらその開発元を調べて、その会社が他に制作したゲームをチェックしてみる、というのも、ある種賢いゲームの買い方かもしれないなあと思うんですよねえ。