ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ211:とっても遊びやすい『ポケモン』のインターフェイス
ちまちまと『ポケットモンスター ハートゴールド』をプレイしてます。現在ようやく、ホウオウをゲットし、これからチャンピオンロードに向かうとこ。とはいえ、非常に歩みは遅く、いつになったらクリアーできることか……。
というのも、うちの息子(3歳・男の子)が、「ボクも『ポケモン』やる〜」と言って、ニンテンドーDSごと持っていってしまうので、なかなかゆっくりプレイできないんですよね。しかもボクがプレイしている"途中データ"で遊ぶもんだから、気が付くとほとんどのポケモンが"ひんし"状態になっていたり、大切に取っておいたマスターボールがなくなっていたりと大変!
といいますか、まだしっかりと平仮名が読めない幼児なのに、バトルの方法とか、ポケモンの捕まえ方とかをボクのプレイを見て、すぐ覚えちゃうんですよね。まあ、子どもなので吸収力が高い、ってのもありますけど、それにしても驚き!
そんな平仮名も読めない幼児が戸惑わず遊べるのも、本作のインターフェイスの良さにあると思うんです。アイコンを使ったグラフィカルインターフェイスをはじめ、わかりやすく色分けされたコマンド類、そしてそのコマンドの配置場所や大きさなどのバランスの良さ。さらに画面をタッチしたとき(ボタンを押したとき)に奏でられる効果音の絶妙なタイミングや音色など、すごく丁寧に作られているんですよね。
もしもこれが、"メッセージコマンドの羅列(文字だけによる選択肢)"なら、息子もここまで手軽に遊べなかったと思います。
自分がプレイしているときはなかなか気が付かなかったですけど、息子が戸惑いなくプレイしているのを見て、あらためて『ポケモン』というゲームのすごさを再認識したわけですよ。売れるゲームって、やっぱり違うなあ、と。
このようなインターフェイスの良さ(触り心地&プレイ感覚)って、まさにゲームの楽しさをつかさどる"核"だと思うんです。いくらストーリーが素晴らしくても、キャラクターがかわいくても、触り心地&プレイ感覚がいまいちだと楽しさも半減しちゃいますからねえ。
このインターフェイスの使いやすさ、他のゲームはもちろんですけど、ぜひデジタル家電や携帯電話も見習って欲しいです(というかデジタル家電のインターフェイスってなんで使いにくいモノが多いんでしょうね?)。
【毎月、第2・第4金曜日更新】
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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