ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ132:魅力的な迷作(?)に出会いたい!
最近思ったこと……。いやね、ひと昔まえのゲームソフトには、いわゆる"ク○ゲー"(伏せ字で自主規制!)と呼ばれる迷作(?)が多かったけど、最近のゲームには少ないなあと。
ウン十年まえは、いわゆる"手抜き"で作られたような作品が多かったのも事実。しかし、"ク○ゲー"と呼ばれるモノのなかには少なからず、試行錯誤の末に生まれた"意欲作"もあったんですよね。しかし、それが世間に受け入れられず、"ク○ゲー"のレッテルを貼られてしまったモノも。
何を持って、"面白い"、"つまらない"と位置づけるかは、人それぞれだけど、ボク個人的には、"いままでにない新たな発明"を持った作品はすごく評価したいと思ってます。
なんていうのかな、ここ最近に限ったことじゃないけど、続編やシリーズ作が多いのはもちろん、違うメーカーの作品でも似たようなシステムのゲームが多く、「ああ、またこれ系のゲームね」と感じてしまうんですよねえ。オリジナリティーが薄いというか。
別に出来が悪いわけじゃないんです。面白くないわけでもないんです。小ぎれいにまとまりすぎて冒険心というか危うさが感じられないんですよね。
そういう意味では、最近の海外産ゲーム(洋ゲー)には目を見張るモノが多い。ちょっとまえまでは洋ゲーというとクセがあってバタ臭い印象だった("ク○ゲー"と呼ばれる作品も多かった)けど、昨今の洋ゲーの出来は秀逸。独特の色彩や演出など、すごくオリジナリティーを感じるんですよね。しかも、意欲作が多く、一歩間違えば"迷作"になりそうな作品も。そんな危うさに魅力を感じちゃうんです。
最近遊んだなかでは、『バイオショック』(Xbox 360 スパイク 2月21日発売 7329円【税込】)、『コールオブファレス』(Xbox 360 ユービーアイソフト 2月28日発売 7329円【税込】)が良かったかな。
ともに、FPS(ファーストパーソンシューティング)と呼ばれるジャンルで、システムとしてはおなじみなんだけど、演出や設定などが目新しくて、それでいてちょっとした危うさが感じられる作品なんですよね。
ちなみに、『バイオショック』は17歳以上対象、『コールオブファレス』は15歳以上対象の作品。レーティングの対象となる暴力表現などがあるから、"魅力的"というのではなく、それを除いても、「おおっ!」と思う新鮮さ(荒削りだけど)があるんですよねえ。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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