お父さんにオススメ! ノスタルジックアドベンチャー『放課後少年』
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ステージ133:お父さんにオススメ! ノスタルジックアドベンチャー『放課後少年』
日本初の家庭用テレビゲーム機、"テレビテニス"(エポック社)が発売されたのが1975(昭和50)年。ファミコンが誕生する8年も前のこと。
とはいえ、一般家庭にテレビゲームが普及するのにはまだまだ時間がかかり、当時の子どもたちの"遊び"といえば、メンコやベーゴマなどのアナログゲームが中心。というかいまの若い子たちは、メンコやベーゴマで遊んだことあるのかなあ?
ちなみにボクの幼少期は、ちょうどデジタルなテレビゲームと、メンコやベーゴマなどのアナログゲームが入り交じっていた時期なので、どちらも平均的に体験しているんですよね。
『放課後少年』(ニンテンドーDS KONAMI 1月31日発売 5229円【税込】)は、そんな昭和50年代初頭の田舎町を舞台に、ノスタルジックな少年時代を体験できるアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、父親の仕事の都合で1ヵ月後に引っ越すことになった少年"おさむ"となり、残された大切な日々を仲間と過ごし、数々の思い出を作っていく。
学校が終わってから日が暮れるまでの時間を自由に行動することができ、友だちとメンコやスーパーカー消しゴムで対戦をしたり、またブランコジャンプや、川での石切り、ホッピングやフラフープといった数々の懐かしい遊びを堪能することができる。
実際にプレイしたんですけど、秘密基地でお互いの将来を語り合ったり、駄菓子屋に集りクラスメイトの相談に乗ったりと……自分の心の引き出しの奥に大切にしまってあった思い出がじんわりと蘇ってくる甘酸っぱいプレイ感覚がなんとも心地よい。
プレイ中、「そういえば同級生の"○○くん"は、いまごろ何をしているんだろう?」と、思うこともしばしば。懐かしい思い出が蘇るたびに、当時の友だちに会いたくなったほど。
ゲームとしての完成度も高く、とにかくストーリーが良い。大人には懐かしく子どもには新鮮な作品。ぜひぜひ、みんなのお父さん世代に遊んでもらいたい1本です。
逆に、いまの若い子たちがこのゲームをプレイしてどんな印象を持つのか、そこんとこもぜひ知りたいなあ。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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