ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ20:『バイトヘル2000』をいち早く遊んでみた
アルバイトの王道といってすぐに思いつくのが、コンビニやファミレスの店員。とはいえ、世の中にはさまざまな変わったアルバイトもあるものでして、なかには新薬臨床実験や解剖用の屍洗浄など、もはや都市伝説に近いモノまで……。
「いろんなバイトやったことあるっス」と自負するアナタでも、さすがにこれから紹介するバイトは未経験のハズだと思うんだけど。
じつは先日ですね、お仕事で電気グルーヴのピエール瀧さんとお会いしたんですよ。じつは瀧さん、ミュージシャンやタレント以外にもゲームクリエイターとしてもご活躍されていまして、そんな瀧さんが手掛けたのが、年末発売予定の『バイトヘル2000』(PSP ソニー・コンピュータエンタテインメント 2005年12月22日発売予定 5040円[税込])というゲーム。
じつはこれ、以前プレイステーションで発売された『グルーヴ地獄V』(プレイステーション 1998年1月8日発売 5040円[税込])という音楽ツールのミニゲーム部分だけをパワーアップさせた作品。
『バイトヘル2000』という名のとおり、アルバイト地獄を体感(?)できるゲームでして、ひたすら斧を振り下ろす"まき割り"や、ひよこを性別ごとに仕分ける"ひよこ鑑定"、ボールペンのキャップをハメ続ける"ボールペン工場"、また、もはやバイトなのかどうかも微妙な"地獄!!!1000本ノック"など、数々のアルバイト(ミニゲーム)が簡単操作で楽しめるんですよ。
まさか、こんな変わったアルバイトは体験したことないでしょ? ちなみに、アルバイトで稼いだお金はゲーム中に登場するカプセル自販機に投入すれば、新たなバイト(ミニゲーム)や、ドウグを手に入れることも可能。ちなみにドウグとは、PSPが電卓になったり、懐中電灯になったりする便利ツールのこと。ただし、カプセルのなかには"ハズレ"もあるから、フタを開けるまで何が出てくるかわからない楽しさも味わえる。
『グルーヴ地獄V』をプレイした人ならわかると思うけど、『バイトヘル2000』も同様に、けっこう独特のテイストがあるゲーム。このセンスに付いてこれる人ならバッチリ楽しめると思いますよ。
ちなみに瀧さんはミュージシャンということもあり、ゲーム中の効果音やBGMも凝ってるんですよね。音楽好き(また電気グルーヴ好き)なら、そのような部分でも楽しめると思います。興味のある方はぜひチェックを!
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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