ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ67:Wiiとプレイステーション3の感想まとめ
先日開催された任天堂の関係者向け発表会"Wii Preview"および、3日間連続でバタバタと取材を敢行した東京ゲームショウ2006が終わって、ボク的にはちょっとひと段落といったところ。
で、改めてなんですけど、今回は任天堂のWiiと、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション3に触れてみた感想をまとめてみたいと思います?。
まず、Wiiなんですが、Wiiリモコンで操作する新しいプレイ感覚に非常にビックリしました。正直、グラフィック的には「ゲームキューブとあまり変わらないかな?」という印象(でもキレイでしたよ)ですし、ゲーム的にもスポーツゲームやレースゲームなど、いままでのゲーム機の作品と変わらないようなものもあったんですが、インターフェースが異なるだけで、まったく違うプレイ感覚のゲームになっているんですよね。
その操作も非常に直感的ですし、まさにニンテンドーDS同様、ゲーム人口の間口を広げるという意味では、とても効果的なコントローラーなのかも? と思うんですが、その反面、四畳半一間の部屋でこたつに入りながら、Wiiリモコンを振り回す姿が、いまいち想像できないんですよねえ。ソファーに座ってとか、テレビのまえに立って遊ぶスタイルは、Wiiのホームページでも紹介されていますけど、部屋が狭い場合は遊びにくそうだなあと思ったり。そこらへん実際どうなんだろう?
で、プレイステーション3というと、こちらは純粋にグラフィックの美麗さに驚き! 土煙や水しぶき、そして光の加減とかの描写がハンパじゃないんですよね。実写と見間違えるほどのビジュアルは、まるで空気感までもが感じられるほど……。さらに、6軸検出システム搭載のコントローラーを前後左右に傾けてゲームを遊ぶ感覚はとても不思議でした。とはいえ、こちらもゲーム内容自体は「いままでのゲームとあまり変わらないなあ」という印象(もちろん新機軸のゲームもありましたけど)。
「で、どっちがオススメ?」と聞かれると、ちょっと困っちゃうんですが……むかしはこのような質問をされた場合、「遊びたいゲームがあるゲーム機を買うのがいいんじゃない?」と答えていましたけど、Wiiは最新ニュースや天気予報をチェックできたり、デジカメの写真を閲覧できたり、伝言板機能も搭載されてますし、またプレイステーション3は次世代DVDやHDMI端子に対応していて、オンライン構想にも積極的で情報通信端末としての側面もある。
そういう意味では、むかしと較べて単にゲームだけが遊べるゲーム機ではないんですよね。ゲーム以外の機能に魅力を感じれば、それが購入のきっかけに繋がることもあるし。うーん、どっちを買うか、それとも思い切って両方買うか(いくらになるんだ!?)、非常に迷うところでもありますよねえ。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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